ある兄弟の物語番外編 3 (ページ12)

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淳太side 午後3時頃

流「うわ〜！！むっちゃ広い！！
　うわ！ここ、一望できるやん！」

雅「静かなところだね」

はぁ……やっっと着いた…。
渋滞に巻き込まれたせいで予定を1時間もオーバー。

流「淳太も早よ来てや！ええ眺めやで！」

やったら荷物半分持ってくれい！
重いんじゃ！

雅「淳太！こっち！」

手を繋ぐときにさりげなく荷物も持ってくれる雅紀くん。
惚れるねぇ〜…。

淳「ほんまや、めっちゃ綺麗やなぁ。
　今は紅葉の時期やし、来て正解やったな！」

ここは電灯も少ないし、山やから星も綺麗やろうね。
夜になったら散歩してみよ。

雅「淳太、この景色の写真撮って！
　後でともくんに送る！」

送るのは俺やねんけど…笑。

流「にーに！かくれんぼしよ！
　俺が隠れるから10数えて！」

淳「客は俺らだけやないんやから、あんま騒ぐなよ？」

雅「かくれんぼだって。
　流星、まだまだお子ちゃまだなぁ」

淳「まだともに抱っこしてもらっとるあなたも人のこと
　言えへんで」

6年生にもなって抱っこしてもらう子ってそうそうおらんと
思うわ。

雅「俺はお子ちゃまじゃない！！
　ともくんが大好きなだけだもん！！」

ははっ笑、可愛い笑。
さて、2人が遊び始めたから俺はゆっくりしようかしらね。

淳「……ふわぁぁ…あ、寝てもうたんか…」

さっきまで本読んどったんやけどなぁ。
長い間運転しとったし、やっぱ体は疲れとるみたい。

雅「んぅ…じゅった、起きた…？」

淳「おん、起きたよ。
　布団、かけてくれたん？ありがとな」

雅「うん…俺、お腹空いたぁ…」

淳「ロビーの方に食堂があるからそこで晩飯食べよ。
　お風呂は食べた後にする？」

雅「ん〜、食べた後にゆっくり入る」

淳「分かった。流星起こして」

流星の頭の上にゲームがあるからこちらも寝落ちやね笑。