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雅紀side
崇「帰ったら淳太たちに報告するから。
とも、悲しむやろ〜な〜。
せっかく買ってあげたボール無くしてしかも人のやつ
取ろうとしたんやもんな。あー、可哀想！」
あの人が帰っていくけど着いて行きたくない。
はぁ…帰りたくないなぁ。
ボールの件は僕は悪くないんだし堂々としとけばいいって
話なんだろうけど…。
ブランコに乗ってゆらゆら揺れながら色々考えてみても、
何が答えなのかちっとも分からない。
雅「はぁ…あれ？もう誰もいないや」
さっきまで数人いた気がするんだけど。
重「は？お前ここで何してんねん。もう7時やぞ」
雅「あ、大毅…」
もう7時なの？ずっとぼーっとしてたのか。
重「あ、ちゃうわ。俺がここ通ったからええけどさ。
みんな心配するで」
雅「そうかな…？」
だって7時なのに迎え来ないし。
やっぱり僕なんか邪魔なんだよ、きっと。
重「そうかなって。はぁ…ほら帰るで」
雅「…うん」
こうやって大毅と歩くの初めてだよね。
なんだか変な感じだな。
重「何してたんよ、こんな時間まで1人で」
雅「ボール、探してた」
こう言ったら納得してくれるでしょ。
さっきの公園のこと言う気にもなれなかったし。
重「ふーん」
自分から聞いたくせにそんな反応か。
それからお互い何にも話さずに黙って歩くだけ。
重「ただいまぁー！」
雅「………まぁ」
淳「おかえり。雅紀くん見てへん？
まだ帰って来てないみたいで」
重「雅紀なら、ほれ」
淳「あ、ほんまや。
大毅、先に中に入っといてほしい。
ちょっと雅紀くんと話があんねん」
重「？…あぁ、分かった」
え、先に入っちゃうの？
淳「なぁ、人のもの取るってどういうことなん？
泥棒やで、それ」
雅「………」
淳「ボールを無くしたのは仕方がないけどさ。
やからってそういうことしたらアカンやん」
雅「違うもん…」
淳「何がちゃうねん」
雅「あの人たちが持ってたのは僕のボールだもん…。
あの人たちにボールを取られたの！」
淳「嘘つくな！！
自分のやったことを棚に上げるとか最低やで？
その子らにもやけど、ともにも失礼や！」
雅「嘘じゃないもん…。
何で顔も見たことのない子を信じるの…？」
淳太の声と怖さに圧倒されて泣きそう…。
淳「お前、今日の学校の宿題せんかったんやろ？
既に嘘ついとんのに信じられへんって」
え…何で知ってるの…？
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KK(プロフ) - おーさん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけて凄く嬉しいし、これからも頑張れます！今後ともよろしくお願いします！ (2022年8月17日 21時) (
レス) id: 0ba4385f4b (このIDを非表示/違反報告)
おー - お話大好きです！1話ずつの更新でも読んでたら泣けてきて笑ほんとに続きが楽しみです。これからも主様のペースで頑張ってください！ (2022年8月17日 21時) (レス) id: 5ed6eeac8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KK | 作成日時：2022年6月20日 22時
