21 ページ21
大毅side
雅紀の思いを聞いてやっぱり変わってなかったのは
俺自身やったんやなって感じた。
嬉しかったよ、こんな俺と向き合ってくれて。
目を合わせてお礼を言ってくれた顔も初めて見たし。
コイツは悪い人らのせいでこんな捻くれてもうただけで、
本来は、優しいやつなんやろうなぁ…。
重「お前いつまでおるん」
雅「大毅こそ、いつになったら下に行くの？
ご飯まだ食べてないでしょ」
重「質問を質問で返すな。
今から下行くわ、腹減っとるし」
雅「ふーん」
重「ほらお前も行くぞ、それっ」
相変わらず軽いなぁ、ご飯ちゃんと食べとんか。
雅「うわっ！大毅、ともくんより高いね」
重「せやろ？これからは俺に抱っこ求めてもええんやで」
まぁ頼まれてから必ずするとは限らんけど。
雅「あ、それはいいや」
重「何でや！」
雅「大毅、雑だから。
抱っこはね、ともくんが1番なの」
は？どこが雑やねん。
てかもうリビングに着いてもうたわ。
もうみんな俺のこと嫌いになってもうたよな。
ご飯食べに来たけど、ないんちゃう？笑。
ｶﾞﾁｬ
中に入ったら既にみんな食べ終わってて、俺と雅紀の分は
ちゃんと残っててラップがしてあった。
あぁ…泣きそう。
照「2人とも早よ食べて。片付かへんから」
言い方はぶっきらぼうやけど、俺らを待ってくれとるって
解釈してええんよな？
重「いただきます…」
雅「いただきます！」
…美味いわぁ。ほんに美味い。
いつもと同じご飯なんに今日は格別な気がする。
よく考えたらあんな事で怒っとる俺ってみっともな…。
結局、嫉妬やったんかな…？
重「照史、ご馳走様」
照「ん、そこ置いといて。雅紀も早よ食べろ！」
雅「はーい」
重「あのさ…ごめん、色々酷いこと言って…」
照「謝る相手は俺だけちゃうけどさ、もうええよ。
仲直り、したんやろ？」
重「仲直りっていうか…」
照「雅紀のこと最初は好きやなかったのは事実やし。
大毅の気持ちも何となく理解できるから。
まぁそれで許されるわけちゃうけどな？
ちゃんと全員に謝るんやで？」
重「おん…ありがと」
智「雅紀くんまだ食べとんか？ご飯冷めてまうよ」
雅「分かってる！あとお肉だけ」
重「もーらい！」
雅「あ！！僕のお肉…最後のだったのに…！
うわぁぁぁん！泣」
重「そんなに泣かんでええやん！」
智「あーあ、何やってんねん。嫌やったなぁ」
照「大毅！！ええ加減にしろ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 351人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
KK(プロフ) - おーさん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけて凄く嬉しいし、これからも頑張れます！今後ともよろしくお願いします！ (2022年8月17日 21時) (
レス) id: 0ba4385f4b (このIDを非表示/違反報告)
おー - お話大好きです！1話ずつの更新でも読んでたら泣けてきて笑ほんとに続きが楽しみです。これからも主様のペースで頑張ってください！ (2022年8月17日 21時) (レス) id: 5ed6eeac8d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：KK | 作成日時：2022年6月20日 22時
