別世界だったらいいのに ページ2
NRCの入学手続きを済ませ馬車を待つ。
もうここに人が来なくなり何年だったのだろうか。
親は俺を生んで少し育てたらどこかへ消えてしまった。きっと自然の掟だから仕方ないのだろう。
「リリア先輩も子供と言える年じゃないって言ってたしNRCは年齢自体関係は関係ないんだろうね…」
監督生じゃなくなったせいなのかわからないが少し学校にワクワクしてもいるがあの日が来ると思うと心なしか足取りが重い。
あ、そうこうしていたらようやく馬車が来た。
もう俺は主人公ではないけど絶対あの日が起きないようにしてみせるから。そして新しい監督生に日本の話を聞いてみせるんだ。
案の定新しい監督生が現れた。式典服のフードを被ってて良く見えなかったけどあの感じは日本人だ。
「(俺があの日本からいなくなって何年立つんだろうか)」
少し期待を馳せながらも入学式を終え、教室に向かった。
「(なんだか懐かしいな)」
もうAでは無くなったがこれはこれでいい。
生徒a「あ、おい。あれが噂の氷竜だろ?」
生徒b「あの銀髪蒼目…間違いねぇよ。俺の故郷凍らしたの見たし…!」
生徒a「怒らせたらやばくね」
生徒c「あいつなんかしたの?」
魔法の暴走なんて小さい頃は誰だってするだろ…とムキになって心の中で言い訳するものの本当は傷付いて力んでいた。
元は魔法の原理すら知らない人間が今では逆に人を脅かすほどの魔法を使える…なんかもう…皮肉だよな。
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作者名:ぜるどど | 作成日時:2021年3月1日 1時