2人きり ページ10
A「お先に失礼します。お疲れ様でした」
「お疲れ様」「おつかれー」
バイトを終えて帰る準備をする。それにしても、私に聞きたいことって何なんだろう?
とりあえず、バイト終わったし電話しなくちゃ。
prrr…prrr…prrr…(コール音)
阿部「もしもし」
A「あ、もしもし、佐久間です」
阿部「佐久間さん?良かったーかけてくれて」
阿部「もしかしたら、あのままスルーされるんじゃないかって思ってたんだよ」
A「そんな!先生の言うことですもん、無視なんか出来ないですよ」
阿部「ははは、素直だなぁ。とりあえず、すぐ迎えに行くから店の前で待ってて」
A「分かりました」
ピッツーツーツー(電話が切れる音)
そのあと、言われたとおり店の前で待っていたら程なくして先生が現れた。小走りで私に近づいてくる。
阿部「お待たせ!バイトお疲れ様」
そう言って先生は私の頭をポンポンと撫でた。
A「……///」
頭を撫でられるのは鬱陶しく感じるから好きじゃない。
でもなんでだろう、今のは嫌な感じがしなかった。というよりむしろ嬉しかった。
阿部「ほら、突っ立ってないで。行くよ?」
A「は、はい!」
先生に手を引かれて、私はそのまま先生の車の後部座席に乗む。
相当疲れていたのか、車が発進すると私は知らないうちに深い眠りに就いてしまった…
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作者名:かえでチャン | 作成日時:2020年2月11日 0時