阿部ちゃん先生！！ (ページ2)

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プロローグページ2

＜Aside>

4月上旬、今日から新学期。

受験もあるけど、高校生活最後の1年目、絶対に楽しむぞ！！

？「あの、すみません」

学校までの道を歩いていたら、男の人に声をかけられた。

？「これ、落としませんでした？」

男性が手にしていたのは私のハンカチ。気づかないうちに落としていたみたい。

A「あっ！ありがとうございます…」

？「ちょっといいかな？」

A「はい…？」

男性は突然私の顔に手を伸ばすと、私の口元を指で拭った。

ちょっと待って、いきなりなんなの……！？

？「口にジャムが付いてたよ」

A「え？」

男性がニコッと笑った瞬間に気づいてしまった。彼、かなりのイケメンだ…！

地味な見た目だったから分からなかったけど。

？「どうしたの、ボーッとしちゃって。学校遅刻するよ？」

腕時計に目をやって、ようやく我に返った。

A「やばい、急がないと！」

新学期1日目から遅刻はさすがにまずい。私は全力疾走で学校に向かった。