【NARUTO×ONEPIECE】５ (ページ45)

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魚人達の向かう「竜宮城」は、すでに大変な事態となっていた。
・”麦わらのルフィ”がシラホシ姫を誘拐、逃走中。
・バンダー・デッケンが投げつけた人間の海賊達が暴れて、”麦わらの一味”が全員倒してしまった。

国王はとにかくシラホシの安否を気にしていたが、”麦わらの一味”にもその行き先など検討もつかない。

その騒ぎの中、誰も気付かなかった。
乱闘の最中、城の全ての門の開閉システムが作動し、門は通過自由な状態になっていることを。

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その頃、フランキーは一人、魚人島の南東にある｢海の森」に来ていた。
師匠のトムさんの弟「デン」さんを尋ねてやって来たのだ。

「ここは潮の流れで沈没船が運ばれて来る、いわば”船の墓場”さ。皮肉なものだろ？そんな場所に限って『陽樹イブ』の恵みを受けて、より美しくサンゴが広がり、魚達や、豊かな海を知るクジラが集まってくる。」

トムさん同様、船大工でもあるデンさんは、サニー号を見て「『宝樹アダム』よく手に入ったね、素材に恥じないいい船だ。コーティングは請け負うよ」とフランキーの仕事を褒めてくれた。

デンさんは教えてくれた。
魚人は人間と違って、魚人は魚人の、人魚は人魚の古～い記憶を遺伝子に宿している為、親と直接似るとは限らない。タコの人魚からサメの魚人の子が生まれたなら、その親の古～い先祖の誰かがサメの人魚だったという事。
なので「魚人島」では、誰がどんな子を産もうと、何ら不思議はない。人間が姿形の異なる者達を区別したがる気持ちが、彼らには理解できない、のだと。

フランキーが美しい「海の森」を見回すと、視界の先に一人の男がじっと佇んでいた。
デンさんは「ジンベエ親分が誰か人を待っているんだよ。追われる身だから、島内には入れないってね」と教えてくれた。

その頃、魚人島の歴史を調べていたロビンが、この国にも”歴史の本文(ポーネグリフ)”が存在し、”空白の100年”の大切な鍵を握っていることを突き止めて、「海の森」へと向かっていた。

もちろんルフィも、シラホシを連れて「海の森」へと向かっていた。もちろん、彼女も海の森へと向かっていた。