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この様子を見ていたナミは心の中で笑っていたのだ
彼女がナミの所へ来て小声で「な、言った通りだろ」と言い彼女はウインクしたのだ。ナミは「ふふ、そうね」とつぶやいた
だが、エネルも戦い方を変えてきた。雷の電気が効かないのなら、【雷治金グローム・バドリング】で金に電気熱を加えて、電熱で攻撃をかけることを試みた。
エネルの読み通り、ゴムのルフィに｢熱」は効いた。
ルフィを甲板にたたきつけたエネルは、
エネ「空島観光・・・悪い時に来たものだな青海人。私は神だぞ、私の想う世界を創るのだ！！！青海からひょっこり現れた訳のわからん小僧に、邪魔されてなるものか」と言って、巨船「マキシム」を空へと浮上させた。
船は、エネルの発する【MAX2億ボルト・放電ヴァーリー】を動力としていた。
ナミはオロオロと慌てた。
空島の破壊がこの船によってなされるのなら、この船を止めなきゃ・・。でもエネルを倒すと船が落ちる・・・どうすればいいの・・・。
ルフィはそんなナミを叱咤した。
ル「ガタガタ騒ぐな！！未来の海賊王の仲間がよ・・・情けねぇ顔をすんじゃねェ！！！」
エネ「カイゾク王？そいつはどこの王様なんだ？」
ル「世界の偉大な海の王だ！！！」
シャンドラの遺跡の奥で、6年をかけて密かに作られた「箱舟マクシム」は、遺跡を覆う岩や森を破壊しながら、ゆっくりと空へと浮かびあがっていく。
浮上しながら、船は真っ黒い雲をその煙突から空へ吐き出していた。
「この箱舟の究極の機能回路"デスピア"が作動している。絶望という名の、この世の救済者だ！！！！」
デスピアと呼ばれる船の機能は、エネルの電気エネルギーを増幅させながら、激しい気流を含んだ”雷雲”を放出しつづける。
やがて”雷雲”はスカイピア全土を覆い、落雷の雨でこの国を破壊していくのだ。
空を覆う黒い雲から突如として落ちる落雷に、スカイピアの人々は恐怖に慄き、逃げ惑った。
ル「神なら、何でも奪っていいのか！！！」と怒ったが、エネルにとっては当然の事だった。
「そうだ。命も大地もな」
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作者名：WinWin | 作成日時：2021年4月9日 0時
