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それからロビンは、彼女とは合流するのを辞めて、革命家ドラゴンに会うことを承諾し、革命軍本拠地のある「バルディゴ」へと向かった。船上でロビンは思い出していた。
過酷な運命に流され、辛い時に求めてくれていた革命軍と出会うことで出来なかったけど、結果としてそれでよかったのだと思った。
オハラの生き残りとして、【悪魔の実】の妖怪として、懸賞首として世界から忌み嫌われ、幾度となく殺されかけ、死ぬことだけを望まれ続け、死に場所を探していた自分に、真正面から命がけで手を差し伸べてくれたのが彼女だった。
ロビンと関わって全世界を敵に回すことを「望むところだ!!!」と叫んでくれたのは、彼女がはじめてだった。あの時、生かされたその命で、全力で生きることを誓ったのだった。
ルフィ・・あなたのお父さんの下で世界の流れに身を投じれば、少しは強くなれるかしら・・。誰かの為に強くなりたいなんて、考えたこともなかった・・・!!
「バルティエ」の革命軍本部にいた。
『麦わらのルフィによる16点鐘』の新聞記事が世界に拡散された頃、「カマバッカ王国」の女王で革命軍幹部のイワンコフと連絡をとりあった。電電虫に、盗聴を防止する希少種の「白電電虫」を装備しているとはいえ、いつどこで傍受されているかはわからない。脱獄後の世界のこと、頂上戦争のこと、そして仲間であるバーソロミュー・くまの事などで話し合わねばならない事が山積していることを告げた。
ドラゴンは、近い内に世界中にちらばる幹部を召還しす。
と同士に、パーソロミュー・くまの身に起きた事も、話しておかねばならない、とイワンコフに伝えて電電虫を切った。
これとは別に、10年以上前から探し続けていた、オハラの生き残り「ニコ・ロビン」と連絡がつき、本部に招待することが決まった。
【アラバスタ・ビビ】
グランドライン航路の「サンディ島」の「アラバスタ王国」の首都「アルバーナ」にある宮殿では、王女ビビが朝からずっと難しい顔で新聞を睨んでいた。
そこには、頂上戦争以来の彼女の行動が大きく報道されていた。
あまりに彼女らくしないその行動に、ビビはこれには何かしらの意味があると考え込んでいた。
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作者名:WinWin | 作成日時:2021年4月1日 13時