ルフィの物語 7 【ONEPIECE】 (ページ40)

今日:16 hit、昨日:8 hit、合計:24,992 hit

橋の下倉庫ページ40

ウソップは、自分がもう"麦わら海賊団"の仲間ではない事をフランキーに話して聞かせた。
親友とも言えるメリー号を救う為、連れ添った仲間と決別のケンカをして船長であるルフィが一味をやめようとした話に、フランキーとその妹達は感動して、泣いた。

フランキーは、一本筋の通った、しかし仲間も船も失くした孤独なウソップに、解体屋の自分の部下に入るかと誘ってみたが、

ウ「おれは一味を辞めても海賊なんだ！！！」と言い返した。
そう、ウソップはルフィに誘われたから海へ出たのではない。
父親の跡を継いで海賊になろうとしたところを、彼女に仲間に誘われただけのこと。

ウソップは、少し親しくなったフランキーに、今晩この島を襲うと言われる「アクア・ラグナ」という現象について尋ねた。
「アクア・ラグナ」とは、年に一度この島を襲う高波で、民家の2階ぐらいまで海に沈むほどの規模になる為、皆、高台にある造船所まで避難するのだという。
問題は、この島の地盤が年々沈み続けている為、年々水位が上がり、数百年前は島であったのが、今では古い都市の上に都市を築く、"水上都市"となり、通路は全て水路となったのだと言う。

昔は航海の困難さから島同士の往来もなく、住民達は孤立した島で漠然と沈み行く島の未来を悲観していたのだと言う。
そんな島の未来の不安を取り除き、他の島々との往来を可能にしたのが、「海列車」の誕生だった。

フランキーは、遠い過去を見るような穏やかな目で言った。

フラ「何もかも全て、"海列車"を生み出した"トム"という偉大な船大工のお陰なんだ」