ルフィの物語 7 【ONEPIECE】 (ページ29)

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悪魔ページ29

ルフィはルッチが取ってくれたホテルで寝泊まりしていた。

即決して立ち上がった。
捕まえると言っても、世界政府が20年間血眼になって追っても捕まらない女だ、事態が簡単でない事は覚悟の上だ。
だが、動かなきゃ何もわからない。

暗殺の日の夜が更けてくる。アクア・ラグナの風と波は強まりつつ、島に吹きつけていた。
そんな街の騒ぎも、アクア・ラグナも知らず、ウソップは一人でコツコツとメリー号の修理を続けていた。

ブルーノの酒場では、フランキーがイラついて「一暴れしてくる」と出て行った。

ガレーラカンパニー本社前では、大勢の市長を慕う人達が集まって、海賊の侵入に目を見張らせていた。

ガレーラカンパニー内のアイスバーグさんの寝室の前では、ガレーラカンパニーの屈強な職人長達5人が椅子を並べて寝ずの番を張っていた。

寝室内では、秘書のカリファがアイスバーグに付き添っていた。
不気味に風の音が響く夜、カリファがアイスバーグに聞いた。

「ところでアイスバーグさんはなぜ、部屋にニコ・ロビンの手配書を？」

アイ「・・・・知らん方がいい、アレは"悪魔"だ」

「アクア・ラグナ」の被害が及ばない高台のガレーラカンパニーでは、アイスバーグさんを守る為、何重にも張られた厳重な警戒態勢は続いた。

その中でアイスバーグは、「パウリーと二人だけで話がある」と言って、秘書のカリファすらも人払いしてパウリーと何やら話しこんでいたが、アイスバーグの寝室を出たパウリーは、「用が出来た」と言って警備を外れると、まっすぐに社長室へ入って行った。

「私が攪乱しますので、他4名はそれぞれ任務を実行してください」と。

電話が切れたと同時に建物内で大きな爆発音がして、「仮面の怪しいヤツ」が建物内を駆け回った。
ガレーラカンパニーの護衛の人々は一斉に動揺し、暗殺者確保に走り回った。
アイスバーグの寝室前を護衛していた「ルル」と「タイルストン」もその人影を追い、「ルッチ(と鳩)」と「カク」の二人が寝室前の護衛に残った。