ルフィの物語 7 【ONEPIECE】 (ページ15)

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おれの名はフランキーページ15

メリー号では、ロビンとはぐれたチョッパーと、ロビンを見失ったサンジが戻ってきていて、ゾロからメリー号が修復不可能であることを聞いていた。
話を聞いてからずっと一人でメリー号を眺めていたゾロは、事態を受け入れているようだった。
"東の海(イーストブルー)から、グランドラインのこんなことまで渡ってきたからこそ、船は痛みを蓄積してきたはずだ、と。

チ「おれメリー号が好きだぞ！！」

ゾ「全員そうさ」とつぶやいた。

戻ってきたナミに、ウソップの事件、お金のことを聞いたゾロ、サンジ、チョッパーは大急ぎでウソップが倒れていた場所に戻ったが、ウソップの姿はそこになかった。

ただ、ウソップのものらしき血痕が残されていた。

「もしかすると・・・」の胸騒ぎを抱えて、彼女と合流した4人は「フランキーハウス」ヘと急ぐ。

街中で、フランキー一家からぼこぼこにされたウソップは、ズタボロになった体を引きずって、一人で「フランキーハウス」へ乗り込んだ。

ウ「その金を返せ！！！それはおれ達の船を修理する為の大事な金なんだ！！！」と叫んでも、フランキー一家は笑って相手にしない。金は、もうずいぶんと使いこまれているようだった。

だがフランキー一家の親分らしき「フランキー」と名乗る仮面の大男は、ウソップを相手にせず、ウソップから奪った2億ベリーを持って”買い物”へと出かけて行った。

残されたウソップは、フランキー一家の部下達から、殴る蹴るの暴行と暴言と侮辱の限りを受けた後、フランキーハウスの外にまるでゴミのように捨てられた。

駆けつけたルフィ、ゾロ、サンジ、チョッパーの見つけたウソップは、そんなゴミのような状態だった。
辛くて、悔しくて、痛かったんだろう・・・その顔は血と涙でぐしゃぐしゃになっていた。
自分一人で、金を取り返そうとしたのか・・・。
4人は無言で顔を上げた。腹の底からこみあげてくるものがある。