ルフィの物語 1 【ONEPIECE】 (ページ10)

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東の海(イーストブルー)で、世界最強の剣士「鷹の目の男」と、「海賊狩りのゾロ」の対決が始まろうとしていた。ゾロは、人生の目標にしていた男との対決の機会が、こんなにも早く
めぐってるとは思ってもいなかった。

だが、戦いを前に鷹の目の男が取り出したのは、リンゴでもむくかのような小刀だった。

鷹「多少名を挙げた剣士がいたところで、ここは【赤い土の大陸レッドライン】と【グランドライン】によって4つに区分された海の中でも最弱の【イースト・ブルー】、あいにくこれ以下の刃物は持ち合わせていないのだ。」

ゾ「死んで後悔すんじゃねェぞ！！！」と先に動いたのはゾロで、得意技【鬼斬り】を出したが、小刀一つで、止められた。３本の刀の焦点をものの見事に突かれ、ゾロはそれ以上動くことすらできなかった。その瞬間、ゾロは悟った。だが信じたくはなかった。
(こんなバカな事があるか・・・いくら何でも世界がこんなに遠いハズはねエ！！！！)

あとはもぅがむしゃらに３本の刀を振りましたが、小刀一本に全て止められた。
(この距離はないだろう・・・この遠さはないだろう！！！こんな玩具にあしらわれるために、おれは今日まで剣を振ってきたんじゃない！！！)

鷹の目の男がゾロに問う。

鷹「何を背負う、強さの果てに何を望む。弱き者よ・・・。」

ジョニーらは、ゾロを侮辱されて飛び出そうとしたが、それを彼女が止めた。

ル「お前ら手ェ出すんじゃねぇよ！！これはアイツと鷹の目の闘いだ！！」

鷹の目の男はゾロが退かないことに驚いて、聞いた。

鷹「このまま心臓を貫かれたいか、なぜ退かん」

ゾ「さぁね・・・ここを一歩でも退いちまったら、何か大事な今までの誓いとか約束とか・・・
いろんなモンがへし折られて、もう二度とこの場所に帰ってこれねェような気がする。」

鷹の目の男は、ゾロに言い聞かせるように言った。

鷹「そう、それが敗北だ。」

ドクドクと流れる血を見ながら

ゾ「じゃなおさら退けねぇな・・死んだ方がマシだ」と言い切った。