ルフィの物語 1 【ONEPIECE】 (ページ19)

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ギンは、ギン自身が非常なる人間なのではなく、ドン・クリークへの強い感謝と忠義心ゆえ、ドン・クリークの為、命令遂行の為ならば、いかなる犠牲も自分の命も厭わず、冷徹無情な「鬼神」になりきれたのだ。「鬼神」の奥底にあるのは、熱い忠義の心であった。

グランドラインから逃げ出したばかりの頃、海軍フルボディ―大尉の軍艦に追われた時に、ギンがドン・クリークに扮して一人囮となったのも、ボスや仲間を守る為。
ドン・クリークはそんな忠実な部下を殺そうとしている。

ル「ギン！！あんな弱虫の言うことなんて聞くことねぇぞ。おれがぶっ飛ばしてやるから！！」

ギン「貴様！！ドン･クリークを愚弄するな！！ドン･クリークは最強の男だ、女であるお前なんかに勝てやしねぇ。殺されて当然だ。情に流されて一味の本義を全うできなかったおれへの報いだ！！」と、自らすすんでガスマスクを捨てた。

ドン・クリークへの忠誠心の先に「M・I・5」の猛毒を吸って倒れたギンを、クリークは侮辱した。

「たかがメシに大層な恩持っちまうからさ、バカは死なねェとわからないか・・・。ハッハッハッ！うちのカス野郎に同情してれるのか！！目的を見失っておれの命令もきけない様なバカは、今後役立つアテもねぇ！！」

その言葉に、彼女とサンジの怒りは頂点に達した。

彼女はクリークから目を離さずに、ギンに話しかけた。

ル「絶対死ぬなよ、ギン。あんなやつになんか殺されんな。意地で生きろ！わかったな！！あいつはおれがぶっ飛ばしてやるから！！」