ルフィの物語 1 【ONEPIECE】 (ページ14)

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倒れたパティの懐から、海賊の一人が包丁を抜き取って持っていこうとした時、パティは動かない体で包丁を死守しようと包丁をその手に掴んで離さなかった。自分の手が切れ、血がしたたってもパティは包丁を手放そうとはしなかった。
そこで、サンジが動く。

「包丁は料理人の魂。クソ素人がやすやすとコックの包丁に手をかけんじゃねェよ。」

海賊達が「たかがコックにやられてたまるか！！」と襲い掛かってくるも、サンジの足技が炸裂した。

サ「たかがコックだと?オロすぞ、てめェら・・・」

サンジは包丁を取り返してパティに返すと、

サ「ホラ・・、しっかり持ってくたばってろ、あとはおれが片付ける」とレストラン防衛を一手に引き受けた。

サンジは知らなかった。パールさんの真の恐怖を。

戦闘中に鼻血を出したパールさんは、血を見て動揺し、全身から火を噴きだす【ファイアーパール】へとグレードアップした。ジャングル育ちのパールさんは身の危険を感じると、猛獣が嫌う火を出して身を守ろうとする癖があった。

全身燃え盛るパールが動く度、バラティエに火が移るもパールさんに近付くことすら出来ないでいると、サンジが燃えるパールさんに臆することなく蹴りを入れた。

サ「炎が怖くて、料理人が務まるかよ」

だが、サンジの攻撃を受けたパールさんは、さらに激しく炎を店目がけて投げ飛ばしだした。このままでは店が燃えてしまうと思った時、店の入り口で黙って成り行きを見守っていたゼフが片足を振り回し、全ての炎を一瞬にして吹き消した。

ゼ「足一本なかろうとも、これくらい造作もねェこった。」

一同は、"アカ足のゼフ"の健在に興奮した。