王 3 (ページ13)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:6,391 hit

13 ページ13

そしてかぐらは続けた。

「まず一つ目は、私の拠点としていた島を、誰でも自由に取っていいということです。二つ目は、アラバスタの国をサーに譲るということです。もしそれがみんなを幸せにするのであれば、私は何も文句は言いません。ジンベエの島は、私と白ひげがずっと守ってきました。しかし、私はもう長くはない。だから、白ひげに譲ることにします。そして、ドフィにはお願いがあります。私の親友であるリク王と仲良くして、彼の国を守ってください」

「約束します」とドフラミンゴは頷いた。

「ただ、申し訳ありませんが、これが最後の会議になるかもしれません」とかぐらは言葉を続けた。

「ガープ、センゴク、よく聞いてください。ルフィたちはビッグマムのもとへ向かいます。そして、その後はカイドウがいるワノ国へと向かうことになります。ジンベエ、ルフィの仲間になって、ルフィを窮地から救ってください。もし私が亡くなったという報せを聞いた場合、ルフィがどうなってしまうか分かりません」

ジンベエは力強く言った。

「私が全力でルフィを守ります。安心してください」

最後のお願いがあった。センゴクとガープよ、ロジャーが処刑されたローグタウンに私を連れて行ってほしい。私もそこで死にたい。そして、ゼシカとグレイグ、私が生涯愛してきたシャンクスに手助けをしてほしい。彼らが素晴らしい人生を送るための手助けをしてくれることを望む。

ガープは「それでいいんじゃないか。後悔しても遅いぞ」と言った。

かぐらは頷いた。

ゼシカは言った。

「お母さんの意志は私たちにある。だから、安心してください。」

シャンクスは外に出て、一人で泣いていた。

「親の愛情がない」という言葉が、ドンと部屋に落ちた。

鷹は口を噤んで、ガはうなずき、夫は話を聞きたがった。

「それ以上聞くんじゃねよ」と鷹が警告するが、トラブルは避けられなかった。

「この際聞こうぜ」と夫が言い、ドは彼に同意する。

「赤髪も言ってたじゃねぇか」とドが言うと、ジンベエ達は困惑した。