王 1 (ページ10)

今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:17,158 hit

白ひげの船ページ10

白ひげは大声で宴を始めた。

「野郎共ー！宴だー！俺の友の再会に乾杯だ！」

みんながジョッキを合わせて、ガチャンと音を立てた。

「久しぶりだね。」

白ひげはかぐらに話しかけた。

「俺のことは気にしなくていいよ。それより、赤髪、どうした？俺に用か？」

夫は答えた。

「エースに用があってな。まぁ、女房が白ひげと友達って言うもんだから。」

白ひげは驚いたように言った。

「結婚したのか？」

夫婦は微笑んで答えた。

「まだ籍は入れてないけど、夫婦みたいなもんかな。」

白ひげは納得したようにうなずいた。

「エースに用があるって言ってたな。要件は？」

夫は答えた。

「白ひげの部屋で話がしたいんだ。女房に関することだ。エース、分かるよな？」

エースはうなずいた。

「うん、分かる。」

白ひげは思い出したように言った。

「ああ、分かった。皆、ごめんね。先に飲んどいてくれる？」

仲間たちは皆、うなずいて飲み物を注文した。

マルコは思い出したように口を開いた。

「あ、そうだ。俺も忘れてた。」

イゾウも同じように言った。

「俺もだ。」

サッチも加わり、皆、楽しい宴を続けた。

白ひげ「話してくれ。何があったのか」

かぐらは静かに頷き、深いため息をついた。

【白ひげが死んでから、何もかもが変わってしまったんだ。私たちがいることが当たり前だと思っていたけど、それが当たり前じゃないってことを知った。エースも亡くなってしまったし、私はこの世界に取り残されたような気がしているんだ】

かぐらはそう言いながら、涙を流した。

【白ひげがいなくなったことで、私たちが守られていた場所も失われた。私たちは自分の力で生きていかなければならなくなった。でも、それができる自信がない。もう、何もかもが怖くて、どうすればいいのか分からないんだ】

シャンクスとエースは、かぐらを見つめながら、黙っていた。

白ひげは、かぐらの手を握りしめた。

「大丈夫だ。俺がいる。エースも、シャンクスも、君たちを守る。俺たちは、ずっと一緒にいる。何があっても、一緒に乗り越えていくんだ」

かぐらは、白ひげの言葉に救われたような表情を浮かべた。

「ありがとう、白ひげ。本当に、ありがとう」

白ひげは、かぐらに微笑みかけた。

「お前たちが笑っている顔を見るのが、俺たちの幸せだ。だから、もう泣かないでくれ。君たちが笑っている姿を見せてくれたら、俺たちはそれでいいんだ」