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その空の下、女ヶ島のルフィは苦しすぎる現実に、心と体が追いつかずに苦悩にのたうちまわっていた。
心配するジンベエにくってかかり、自分の体をボロボロに痛め続けた。
ル「向こうへ行け！！一人にしてくれ！！！おれの体が！！！何をしようが勝手だろ！！！黙らないならブッ飛ばす！！！」
ジンベエは、暴れるルフィを岩に押さえつけて言った。
ジン「もう何も見えんのか！！どんな壁も乗り越えられると思うておった”自信”！！疑うこともなかった己の”強さ”！！！されらを無情に打ち砕く手も足も出ぬ敵の数々・・・！！！この海での道標だった”兄”！！
無くしたものは多かろう、世界という巨大な壁を前に、次々と目の前を覆われておる！！！それでは一向に前は見えん！！
後悔と自責の闇に飲み込まれておる！！
今は辛かろうがルフィ、それらを押し殺せ！！失った物ばかり数えるな！！無いものは無い！！確認せい！！お前にまだ残っておるものは何じゃ！！！」
そこまで一気に言うと、ジンベエはルフィから手を離した。
崩れ落ちたルフィは、自分の指を折って、まだ自分に残っているものを一つ一つ探した。
ゾロ･･･ナミ･･･、ウソップ・・・、サンジ、チョッパー、ロビン、フランキー、ブルック、れいか！！
自分に残っているものに気付いたルフィは、また泣いた。だけどその涙は兄を失った悲しみの涙とは違っていた。
ル「おれには・・・仲間がいる！！おれ達集合場所があるんだよ。・・・・行かなきゃ・・・・、あいつらに会いてェよォオ！！！」
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作者名：ナナ | 作成日時：2021年4月17日 23時
