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だが、現在。
女ヶ島に匿われ、彼女の優奈を目の前で失い、その無力さを痛感させられたルフィは泣いていた。
ル「何が海賊王だ！！おれは！！！！！弱いっ！！！！」
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その空の下、女ヶ島のルフィは苦しすぎる現実に、心と体が追いつかずに苦悩にのたうちまわっていた。
心配するジンベエにくってかかり、自分の体をボロボロに痛め続けた。
ルフィは激しく暴れ、自分を一人にして欲しいとジンに叫んだ。ルフィの体は何をしようが自由だと思ったが、ジンからは黙っていないとブッ飛ばされると脅された。ジンはルフィに、自分は何も見えなくなっているのか、壁を乗り越えられないと諦めているのかと問いかける。ジンは自分にとっての強さを疑ったことがなく、壁を前に数多くの敵がいても、それでも一緒に旅してきた優奈さんと共に前に進んできたことを振り返った。しかし、何度も失敗し、目の前には失ったものばかりが覆いかぶさっている。ジンはルフィに、そのような辛い状況でも、失ったものばかり数えず、自分にまだ残っているものを確認するように促した。ルフィはジンに岩に押され、ジンの言葉に耳を傾けた。
そこまで一気に言うと、ジンベエはルフィから手を離した。
崩れ落ちたルフィは、自分の指を折って、まだ自分に残っているものを一つ一つ探した。
ゾロ。ナミ。ウソップ、サンジ、チョッパー、ロビン、フランキー、ブルック！！
自分に残っているものに気付いたルフィは、また泣いた。だけどその涙は兄を失った悲しみの涙とは違っていた。
ル「おれには仲間がいる！！おれ達集合場所があるんだよ。行かなきゃ、あいつらに会いてェよォオ！！！」
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作者名：愛雅 x他1人 | 作成日時：2021年3月2日 10時
