ルフィの成り代わり 2【ワンピース】 (ページ29)

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秘密がモットーの社の名前を、その男が知っている事に一同は驚いたが、ゾロは元々「東の海(イーストブルー)」で名を馳せた賞金稼ぎである。

ゾ「昔おれも、お前らの会社がスカウトを受けたことがある。ケッたけどな。社員達は互いの素性を一切知らせず、コードネームで呼び合う。
もちろんボスの居場所、正体も謎、ただ忠実に指令を遂行する犯罪集団"バロックワークス"」

イガラッポ町長改め、バロックワークスの「Mr.8」の顔が険しくかわった。

「消すしかあるまい・・また一つ、サボテン岩に墓標が増える。」
この島の巨大なサボテンの、トゲだと思われたものは全て墓標だったのだ。

・ルナの覇気で100人倒れる

それを見たゾロは感心した。

【おれは寝るからあとは任せたぞ】

そう言い彼女は屋根の上に眠った

ゾ「ふ…寝てろ」

残るは、バロックワークスの精鋭4人。4人はゾロと彼女に対して最大限の警戒を払った。

ゾロが、「Mr.8」の持つラッパ型散弾銃を避けて身を隠している間に、バロックワークスの100人の賞金稼ぎ達は体制を立て直した。

「たった一人で我々"バロックワークス"と、本気で渡りあえるつもりでいるのか。」

ゾロには、"新入り達"を試すいい機会だと思った。
まずは武器屋の店主に貰った『雪走(ゆばしり)』。その軽さと斬れ味に、「いい刀だ」とにやりとした。

次は妖刀『三代鬼徹・さんだいきてつ』。
石斧ですらスパン!と斬ってみせたこの刀に、ゾロ自身も驚いた。

「何て斬れ味だ・・主人の斬りてェ時にだけ斬れるのが名刀ってもんだが、なるほど、こいつは問題児だ!」

ゾロは、あの手この手、騙し討ちに飛び道具、次から次へと手をかえ品をかえて追ってくる100人の賞金稼ぎ相手に暴れまわれることが、楽しそうに見えた。俊敏な身のこなし、冷静な判断、怪力、そして卓越した剣術に、名刀・・・この男に隙はないかに見えた。

「これで死んだ」と思ったのも束の間、ミス・マンデーの叫び声が響いた。

起き上がったゾロが、片手でミス・マンデーの額を握り潰そうとしていたのだ。

ゾ「どうした力自慢・力比べが望みじゃねェのか？」

「続けようか、バロックワークス。ケンカは洒落じゃねェんだぜ？」