麦わらの一味副船長壱【ONEPIECE】 (ページ36)

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ビビは絶望的な表情でルフィに問いかけた。

「じゃあ一体何を賭けたらいいのよ！！！他に賭けられるものなんて、私、何も持っていないわ！！！」

ルフィはビビの肩をしっかりと抱きしめ、ビビの目を見つめながら言った。

「おれたちの命くらい、一緒に賭けてみろ！！！おれたちは仲間だろうが！！！」
ビビはルフィの言葉に涙を流しながら、自分の命を賭けることを決意した。

その言葉にビビは絶句し、気付けば大粒の涙がこぼれ落ちていた。
ボロボロと流れ落ちるビビの涙を見て、ルフィは安心したように言った。

ル「なんだ、出るじゃねぇか、涙」

ビビは言葉を出なかった。ルフィの言葉があまりに意外だったこと、あまりに優しかったこと、あまりに切なかったこと、自分の事を見ていてくれたこと、心配していてくれていたこと、仲間だと思っていてくれていたこと、国を想う気持ちをわかってくれていたこと
共に闘う覚悟を持ってくれていたこと。ルフィ達麦わらの一味の命を懸けさせねばならないこと、イガラムのこと、ずっと悔しかったこと、ずっと悲しかったこと、その全ての感情が一気になだれおち、涙が止まらなかった。
涙を我慢していたことすら忘れ程に我慢していた涙は、一旦出るととめどなかった。

ル「本当はお前が一番くやしくて、あいつをブッ飛ばしてぇんだ！！」

ルフィはビビとのケンカで砂漠の砂の上に落とした麦わら帽子を拾い、被りなおしながら言った

ル「教えろよ、クロコダイルの居場所！！！
優奈だって狙われてるんだ！！！」

麦わらの一味は船長の決意に同意し、それぞれの覚悟を決めた。彼女は別だが。