ルフィの成り代わり 9【ワンピース】 (ページ10)

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ロビンの脳裏に一気にあの忌まわしい記憶が蘇ってきた。
スパンダイン・・・!!博士を、学者達を、お母さんを死罪として『バスターコール』を呼んだあの男が・・・!!!ルナさん…ありがとう。これでようやく目が覚めたわ

スパンダムにとっても、ロビンは因縁の憎き相手だったのだ。
スパンダムは、ロビンの顔を持ち上げると、忌々し気に言った。

スパ「オハラにいた者は全員死に絶えたもんだと思ったが、政府は一匹のガキを見落としていた。
どうだった？8歳のガキが何度金目当ての大人達に殺されかけた事か。
寄って来る人間全てが信用できない、安心して眠れる場所もねェ、食う物もねェ、そんなクソみたいな20年、おれァ想像もしたくねェ！
ハハハ泣く程不幸だったか、お前の首に賞金を懸けたのはおれの親父だ！！！
世界平和の為にな！！！そして20年経った今！！息子のおれが生き残りを狩り、オハラの戦いは幕を閉じる！！オハラは敗けたんだ！！！！！」

オハラの戦い・・・。それはハウロが言っていた言葉。
ハウロは言っていた。オハラは世界と戦ったんだでよ!この島の歴史はお前が語り継げと。

ロビンは叫んだ。自分が生きる意味を、1人生き残った意味を、今ようやく知ったのだ。

ロビ「まだ私は生きてる！！！」

だがロビンの背後で、スパンダムの仕掛けた地雷が爆発した。
仲間の誰かが、ここまで辿り着いて地雷を踏んだのだのだ・・・!!!
どんなに抵抗しても、動かない体はスパンダムに無理矢理引きずられて門をくぐろうとする。
生きる意味を知った時、自分が死ぬ時だった。
オハラの戦いを、オハラの歴史を自分は何も残せない・・・!!!
仲間達を助けるつもりが、仲間達を『バスターコール』に巻き込んでしまった!!!
何も助からない、何もできない20年だった・・・!!!
言葉にならなかった・・・、くやしくて涙が止まらなかった・・・!!!