ルフィの成り代わり 9【ワンピース】 (ページ11)

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スパンダムが、門をくぐろうとしたその瞬間だった。

「司法の塔」のてっぺんから、距離をも、強風をも厭わずに寸分狂わず確実に長官や海兵達を撃ち抜く狙撃手が立っていた。
その姿を見たロビンは・・・涙が止まらなかった。

ロビ「長鼻君・・・！！｣
絶望に泣いていたロビンの顔に希望の笑顔が戻る。

ロビンは立ち上がると、そげキングの居る方へと駆けだした。
逃げる大犯罪者を撃ち殺そうと海兵達が一斉にロビンに向けて銃を撃ったが、フランキーが飛び出してきて、その鉄の体で銃弾をはじき返した。もちろん地雷にもビクともしない。

そげキングから、フランキーに子電伝虫が繋がった。

「フランキー君、付近に鍵が入った包みが落ちているはずだ。君のと合わせて鍵は全て揃うハズだ！！確かに届けたぞ」
それがウソップのすべき事で、ウソップにしか出来ない事だったのだ。

ウソップの仕事を見届けたサンジとゾロが動き出す。

ウソップからフランキーに届いた"全ての鍵"を試し、5番の鍵でニコ・ロビンの手錠は外れ、
フランキーからウソップへ「解除」の連絡が入った。
「よしっ！！！」3人に笑顔が出た。

子電伝虫からロビンの「長鼻君、ありがとう」という元気な声が聞こえた。

長鼻君はそげキングとして伝える。

「礼なら全てが済んでから、必死に鍵を集めた者達に言いたまえ。君は紛れもなくルナ様達の仲間だ！！もう思うままに動けばよい！！」
そう言う自分は、もうルナ達の仲間ではないのだが・・・。

ロビ「ええ、存分にやらせて貰うわ」と答えるとくるりとスバンダムの方を向き、その悪魔の実の能力【六輪咲き(セイスフルール)スラップ】でスバンダムに激しい平手打ちを食らわせた。ロビンは手錠さえ外れれば強い。