私の恋は叶わない《オリジナル》 (ページ4)

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涙3粒ページ4

陽太は梨花と付き合い始めてからよく私に相談してくるようになった。

｢なぁ、女子って何したら喜ぶん？｣
ってよく言われたから
｢それ私に聞くん？私より真央に聞いた方が確実ちゃうん？www｣
って返してた。

梨花のことを相談されるのは結構辛かったりしたけど、陽太と話せる時間が嬉しかった。

梨花は優しい子だからきっと私が陽太を好きって言ったらすごく悩むと思った。
だから真央と優翔に話した日から梨花を避けることをやめた。

避けても何も変わらない。
これが現実なんだってしょうがないって思うようにした。

そう思わないとやっていける気がしなかった。

ふたりが付き合い始めてしばらく経った頃、陽太は相変わらずよく私に相談してきた。
まだ付き合って1ヵ月ぐらいだったかな。
陽太が川上から梨花って呼ぶようになってた。

まぁ付き合ってるから仕方がない。
そう思いつつも泣きそうだった。

｢ごめん陽太。今お腹痛いねん。やから話聞くの明日でもいい？｣
これを言うのに精一杯だった。
｢お腹痛いん？ごめんなそんなときに。｣

『ごめん陽太。話聞きたくない。』
って言う勇気はなかった。

話せなくなるのが怖かった。

告白して距離ができるのが怖かった。