息切れが激しくて。 (ページ8)

今日:5 hit、昨日:6 hit、合計:78,825 hit

▽ ページ8

那須side

...やっと家に帰ってこられた。
電車が思いの外混んでてさ、
次の待ったんだよね、俺。
で、その電車でΩがαに当ててる現場目撃して、
気持ち悪くなりながら帰ってきて。
なんか、すごい長旅でもしてきた気分。

那須「...具合悪い」

がんがん、と頭痛が伴っている。
それと、喉から締め出されるような胃液の感じ。
本当、あの女最悪だった。
匂いついてるよね、近かったもんな席。
シャワー入ってこよう。

那須「...匂い、キツい」

元々寝不足続きだったのもあったし、
ダンスの追いつきの遅さも、
なにかと関係してたのかもなぁ。
それに、病み上がりの身体だったし。
脱衣場にて、
セーターにワイシャツとズボン、下着を脱ぐ。
洒落たくて着けていたネックレスも外し、
風呂場の扉を開けた。

那須「...あ〜...きもち〜...」

温かいお湯が身に染みる。
頭から足先まで全身が保温されていく。
髪を掻き上げると、鏡に映った。

那須「...情けない顔」

ファンの前ではこんな顔していられない。
もちろんメンバーの前でもダメだけど、
これまでやってきたからこそ、
気が抜けて本性が晒けでそうになる。

那須「...洗おう」

.