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浮所side







俺の手によって、達した那須。
凄く厭らしい声で啼いてて、
俺のペースに頑張ってついてきていた。
また、ゆるゆるなパーカーを着ようとしている。
風邪引きそう、今着てるの貸そうかな。









浮所「ん、こっち着な?」







那須「え、なんで?」









浮所「少しでも暖かい方が良いでしょ(笑)」








俺が今日着てるのは裏地が厚めのもの。
白じゃなくて、ほんのり橙色の。
那須はシャツの上に、
俺のパーカーを着ていたからね、丁度良い。
勝手に交換すると、むすっとしながら、
俺のパーカーへ顔を埋めた。









那須「...浮所の匂い、する」







浮所「え、ごめん、汗臭かった?」









那須「違うよ、いつもの安心するやつ」









そっか、良かった。
代わりに俺が着ているパーカーは、
那須の香りがほんのりと香る。
一度、洗濯をしたというのがわかる。









浮所「そうだ、鎖骨噛んでごめんね?」







痛かったでしょ、と、
那須の鎖骨に手を伸ばしかけたら、
その手を掴まれて、とくとくと鳴る心臓元へ。
鼓動が早く感じる。









那須「...簡単に触れられたら困る」









浮所「ごめんね、どくどくだね」









那須「もう、うるさいっ」









.

▽→←▽ ※


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作者名:笹山*玲琉 | 作成日時:2019年3月13日 23時

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