▽ ページ37
那須side
那須「...は、ｯん...ん...」
唇の輪郭をぴったりと合わせる。
何度も何度も、重ねていく。
首に腕を回して、少し背伸びをして。
俺より、背の高い浮所の唇へ。
那須「...は、ぁｯ、うきしょ...っ」
浮所「...那須、舌出して？」
那須「...んん、ｯ...ぁ...っ...ぁ」
舌を絡められて、知らないキスをされる。
唾液が混ざり合って、
重ね合った口から零れていく。
数回じゃなく、足りるまで。
からっぽな俺の心が満たされるまで。
那須「...は...ｯ...はぁ、...っ」
浮所「...こんなキス、知らないでしょ」
知らないよ、キスなんてしないもの。
小さい頃から勉強漬けの毎日。
彼女が出来てもすぐに振られる。
それに、俺はΩだから。
こんなに深く関わったことがない。
那須「ね、浮所は...嫌じゃないの？」
俺とのキス。
俺は嫌じゃないよ。
なんでかはわからないけど。
浮所「...嫌じゃないよ」
那須「...よかった」
浮所「...もう一回、する？」
那須「...うん」
俺も、浮所も、
俺たちの交わした口付けが忘れられない。
今交わした深いものも、
俺から交わした数度のものも、
...この間交わしたものも。
.
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 292人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：笹山＊玲琉 | 作成日時：2019年3月13日 23時
