息切れが激しくて。 (ページ32)

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那須side

あの日以来、メンバーには出会ってなかった。
今日は久しぶりに会える日。
楽しみな俺は上機嫌で、
早足気味になって廊下を歩いていく。

那須「...あれ、早く来すぎたかな」

一番乗りに楽屋入りをした。
Ω特有のヒートはあの日から来ていない。
俺は人よりヒートが来る周期が多いから、
また迷惑をかけそうで怖い。
今日も薬と注射を念の為してきている。
がちゃりと扉が開いた。

龍我「あ、那須おはよう！」

那須「おはよー」

龍我「今日は早かったんだね」

那須「そういう龍我こそ。仕事から直で来たの？」

龍我「そうそう」

個人でも忙しくなってきている俺たち。
今日の企画はコーディネートのやつで、
提供さんからのものだ。
春コーデがうんたらかんたら言ってたと思う。

一世「おはようございまーす」

藤井「おはよ〜」

龍我が一世の元へ駆けて行った。
藤井くんが俺の元へ駆け寄ってくる。
真ん前の椅子へと腰掛けた。

那須「...なに？」

藤井「あれから、どうですか〜？」

那須「どうって、なにが？」

藤井「浮所となにかあった？」

...はあ？

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