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浮所side
那須「...ごめん、頼れない」
...やっぱりその返答がくると思った。
体調が悪いのは確実に原因があるのだろう。
ここ数週間はずっとその調子だから。
危なそうな時は手を出してる。
けど、那須はいつも踏ん張り耐えている。
俺にも出来ることが欲しいのに。
那須「...浮所は、Ωって苦手...?」
浮所「媚びてくるのは御免かな」
人種関係なく仲良くしたい気はあるんだけどね。
神様はそれを望んでなさそうだから。
俺だって身近なΩには優しくするよ?
対応がわからなくて、
困らせちゃうかもしれないけれど。
那須「...そっか」
浮所「早く泣き止みな? 目、腫れちゃうよ」
那須「...うん」
俺が言葉をかけると、ぽろぽろと涙を零す。
なんか酷いことでも言ったかなぁ。
落ち着いてきた那須を離そうとすると、
着ていたパーカーのファスナーを、
下ろされて、俺の胸へ顔を埋められた。
那須「...まだ、ぎゅってしててよ...」
浮所「...満足するまでしててあげるね」
那須がそれで落ち着いてくれるなら、
俺はどんなことがあっても構わないよ。
だから、早く体調良くなってね?
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作者名:笹山*玲琉 | 作成日時:2019年3月13日 23時