▽ ページ2
那須side
那須「...薬、飲まないと」
定期的に飲まないと、
いつヒートが来るかわからない。
街で襲われるΩなんて幾度も見てきた。
俺は薬でヒートを抑制してる。
Ωが生理的に無理な人もいるから。
何をしてでも、俺は隠し通す。
那須「...効き目、悪い」
薬の限度ってものがあって、
俺はそこそこ強いのでも効き目が薄くなってきている。
薬に頼りすぎもいけないってこと。
でも、頼るしか術はないんだ。
「那須」
那須「...は、はい!」
さっきの振付師さん。
怒られるのかな、次回のダンス出禁とか。
覚悟は出来てるから何も怖くはないんだけどね。
「ダンス、移動キツいなら少しアレンジしようか?」
那須「...いや、頑張ります」
俺のプライドがそんなこと許せなかった。
元々好きなダンスなんだ。
特技が一つ減るのと同じ。
出来なくなることと同じは嫌だ。
那須「このまま、やらせてください!」
「...わかった、次回合わせていこうな、お疲れ様」
那須「はい、お疲れ様でした!」
次回合わせるっていっても、
俺はまた追いつけないだろう。
そんなに難しい箇所でもないのに、何故か。
.
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
292人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:笹山*玲琉 | 作成日時:2019年3月13日 23時