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アラームが鳴ると、重たい瞼を開けだるい体を起こす。
いつもならメイクをバッチリやるのだがメインは稽古。
汗で落ちてしまう。
顔を洗いにいき、メイクを軽く済ませる。
キッチンに向かうと、コトコトと音がした。
臣「お、早起きだな。おはよう」
ゆづき「おはようございます、朝食手伝いに来たんだけど…」
臣「そうか、ありがとう。でももう少しで出来るから寝坊すけたちを起こしてきてくれるか?」
ゆづき「てかいづ…姉さんはまだ起きてこないんですか?」
臣「ああ、今日は夏組の朝稽古だったからな。もう稽古場から帰ってくると思うぞ。」
臣と会話をしていると、リビングの扉が開く。
『夏組』と呼ばれる5人組と、ゆづきの姉、いづみがゾロゾロと入ってくる。
三角「幸、前より演技上手になったねぇ〜!俺も頑張らなきゃ!」
幸「ありがとう。」
天馬「おい、一成。今の役はあて役なんだから〜…」
一成「まじか!テンテンのアドバイスマジ助かる〜!」
ゆづきは直感で何かを感じたのか、汗を拭いている幸の前に立つ。
幸「…何?」
幸を頭のてっぺんから足のつま先まで見ると、抱きしめた。
いきなり胸を押し付けられた。
幸「ちょ…!?アンタ何してんの!?」
椋「あわ、 ゆづきちゃんが、幸くんを抱きしめてるっ!?」
ゆづきは顔をしかめて頭にはてなマークを浮かべる。
いづみ「ゆづ!何やってるの!?」
ゆづき「いや…女の子だと思ったんだけど。お前、男なの?」
抱きしめながら言うと、顔が次第に真っ赤になっていく幸。
胸の感触が幸に伝わる。
突き飛ばし、手で顔を隠す。
幸「…いつまで抱きしめてるの!?女が男に不要に抱きつくな!!」
ゆづき「…?スキンシップでしょ?」
天馬「…監督の妹、ぶっ飛んでるな…」
三角「え〜?スキンシップだよぉ。ゆづき、俺も〜!」
いづみ「さんかくさんかも〜ん」
幸「(なんなんだあいつ…!!)」
ゾロゾロと寝坊助メンバーが起きた頃にはハグ大会は終わっていなそうな。
〜後日〜
いづみ「…ゆづき、リピートアフタミー。不要に人に抱きつかない。」
ゆづき「不要に人に抱きつかない…?」
いづみ「リビングでは体操禁止」
ゆづき「リビングでは体操禁止??」
…なんてこともあった。
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作者名:ねむたん | 作成日時:2017年3月5日 19時