終わりのセラフ-vampire edition-

幼馴染みのサイカイ ページ28

優「……いや」

ミカ「ゆ……優…ちゃん？」

「何してる！！早くその吸血鬼に呪詛入れて殺せ！！優！！」

ミカ「くっ…」

「はっ」

「俺の勝ちだヴァンパイア！！」

ミカ「く…！！」
男の剣が振りかぶられ間一髪で兄がそれを避ける

レン「ミカ兄！！」
いくら人間の身体能力が吸血鬼の身体能力よりおとると言っても鬼呪をまとった剣で刺されると高位の吸血鬼でさえも危ういのだ

優「俺の家族が 吸血鬼の中にいる…！！ミカだけじゃない、レンも」
まさかこんな所で再会するとは…誰も思いもしなかっただろう


フェリド「あは あれ百夜優一郎君でしょー？」

フェリド「いやーまさかの運命の再会 涙が出ちゃいそう〜」

フェリド「で…どうするんです？」

フェリド「たぶん優ちゃん 人間どもに利用されてますよ？」

ミカ「…当然救う」

レン「……」

フェリド「醜い人間どもの手から？」

ミカ「ああ」

フェリド「でも彼も人間ですよ 人間は決して僕らの仲間にはならない」

フェリド「あ そうだ」

フェリド「じゃあクルルが君たちにしたように 僕が優ちゃんを吸血鬼にしてあげま…」
フェリドが言い切る前にミカ兄がフェリドの首を掴んだ

ミカ「優ちゃんに手を出したら」

ミカ「殺すぞおまえ」

フェリド「ふふふふ 冗談ですよ〜 珍しく熱くなっちゃって」

フェリド「ま」

フェリド「じゃあ手を貸してあげましょうか」

フェリド「他の人間は僕が止めてあげるから 君は君の大切なお姫様を奪ってきなさいよ」

ミカ「………」

レン「…ミカ兄…」

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