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血脈のセカイ6 ページ7

ミカ「や 帰ったよ優ちゃん」

レン「……」

優「……」
起きていたのか優がむくりと起き上がりこちらを見たかと思えばまた背中を向けて寝転んでしまった

優「あっそ」

ミカ「…お帰りは言ってくれないの?」

優「んあー とりあえずお前の分のカレーは食った」

ミカ「えっ嘘!」

優「嘘だよ」

優「ガキんちょ共みんな喜んでたしうまかった」

ミカ「それはよかった」

優「で?そのカレーのためにお前は何された?」
ミカ兄は何も言わず少しだけ顔を伏せる

レン「ミカ兄…」

優「……ったくお前は……次はもう行くなよ
今度は俺が血を売るよ」

ミカ「えー?」

レン「…優」

ミカ「優ちゃんはいいよ 体鍛えて強くなって吸血鬼殺してくれるんでしょ?それまでは僕が頑張…」

優「ざけんな」

優「お前一人でなんでも背負いこむなよ」

レン「優の言うとおりだよ、さっきも言ったけどミカ兄だけにそんなことさせておけない」

ミカ「レン…」

優「俺だって…………」

優「俺だって馬鹿じゃねえんだ いくら体鍛えたって人間が吸血鬼相手に何もできないなんて……」

優「ンなこと本当は…」

ミカ「優ちゃん」

ミカ「それ以上言うなよ 優ちゃんの言葉 子供たちは信じてるんだから…」

ミカ「吸血鬼は倒せる 俺たちは負けない」

ミカ「そう繰り返す優ちゃんの言葉に…僕も元気…づけられ…」
ミカ兄の目から涙がポタポタと落ちる

ミカ「て……」

レン「ミカ兄!?どうしたんだ?」

優「お…おいミカ」

優「お前本当に吸血鬼に何され………」

ミカ「なんちゃって〜」

優「……」
レン「……」

ミカ「僕が泣くと思った?思った?うそでしたー あと慌ててるレンかわいかったよ」
優に迫りながらミカ兄は俺に向かってそう言った

優「……お前いつか殺す」

レン「ミカ兄いつかしばく」


優「……本当に大丈夫だったのか?」

ミカ「ま 大丈夫じゃないけどねー」

ミカ「けどタダで吸血鬼に血を吸われるような玉じゃないのだよ このミカエラ様は」
と言いながらミカ兄は懐をごそごそ探る

優「?」

レン「?」

ミカ「じゃん」
ミカ兄が取り出したのは本物の拳銃だった

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七葉(プロフ) - 初コメ失礼します!とても面白かったです!続きを楽しみにしてます! (12月7日 19時) (レス) id: a46653ae59 (このIDを非表示/違反報告)
葵かえで(プロフ) - ユウさん» 初めまして、コメントありがとうございます!楽しみと言って頂けて嬉しいです。更新頑張ります! (2016年7月20日 22時) (レス) id: 02186eaf45 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - これからどうなるか楽しみです、更新頑張ってください。 (2016年7月6日 14時) (レス) id: cb3c3b9b5b (このIDを非表示/違反報告)
葵かえで(プロフ) - うさ丸さん» 初めまして、コメントありがとうございます!続きもうしばらくおまちくださいませ!! (2016年4月18日 13時) (レス) id: bc4ded04e1 (このIDを非表示/違反報告)
うさ丸 - 続きめっちゃ気になるっす! (2016年4月15日 0時) (レス) id: 93ddfd5243 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葵かえで | 作成日時:2015年11月16日 18時

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