女王とのケイヤク2 ページ20
4年前
吸血鬼都市 サングィネム
フェリド「あはぁ〜、強情だなぁ」
これだから人間はとフェリドは呆れた声でいう
フェリド「そんなに人間の血を吸いたくないんですかぁ?でも吸わないと君、鬼になっちゃいますよ?」
レン「うるさっ…い!」
全身が痛い
喉が乾く
欲しい欲しい
血が
血が欲しい
レン「っ!いらない!いらないいらないいらない!!」
嫌だ、飲みたくない!
フェリド「本当に君たち兄弟は…ミカ君の方も血を飲むことを拒んでるらしいですし、困りましたねぇ」
レン「…はっ…はぁっ!」
吸血鬼にはなりたくない、その一心で血を飲むことを拒んだ
フェリド「そんなに人間の血を飲むのが嫌なら私の血を飲みますか?」
クルルはミカ君で手一杯ですし暴走されても迷惑ですからとフェリドは自らの腕に爪をたて血を滴らせながら近づいてくる
レン「あっ…はぁ…」
フェリドの腕から綺麗な赤色の血がこぼれ床をぬらしていく
フェリド「さぁレン君」
ぐっと後ろから抱きしめられる形になり口元に腕を押し付けられる
しかしレンは頑として血を飲むことを拒んだ
家畜の白い服にこぼれ落ちた血が滲み模様を描く
フェリド「まったく、君は一体どうしたいんですか?残念ながらもう普通には死ねないんですよ」
その間にもフェリドの腕からは血が滴る
レン「俺は…絶対に…のま…ない…」
フェリド「飲まないって言ったってもう体は限界でしょう?いつまでも意地を張らないでさっさと吸っちゃえば楽になりますよ」
ほら口を開けてと指で口を無理やりこじ開けられ開いた隙間に血を流し込まれる
レン「がっ…ぁぐっ!」
喉奥へと血が流れ落ちレンの理性を奪っていく
フェリド「あはは やっと素直になりましたねぇ」
理性が弾けたレンがフェリドの腕に牙を突きたて自ら血を吸い始めたのだ
じゅるじゅると血を吸う音が響く
フェリド「クルルのモノにしとくのは本当におしいなぁ…」
目の前の銀髪を撫でながらフェリドはそう呟いた
273人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
七葉(プロフ) - 初コメ失礼します!とても面白かったです!続きを楽しみにしてます! (12月7日 19時) (レス) id: a46653ae59 (このIDを非表示/違反報告)
葵かえで(プロフ) - ユウさん» 初めまして、コメントありがとうございます!楽しみと言って頂けて嬉しいです。更新頑張ります! (2016年7月20日 22時) (レス) id: 02186eaf45 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - これからどうなるか楽しみです、更新頑張ってください。 (2016年7月6日 14時) (レス) id: cb3c3b9b5b (このIDを非表示/違反報告)
葵かえで(プロフ) - うさ丸さん» 初めまして、コメントありがとうございます!続きもうしばらくおまちくださいませ!! (2016年4月18日 13時) (レス) id: bc4ded04e1 (このIDを非表示/違反報告)
うさ丸 - 続きめっちゃ気になるっす! (2016年4月15日 0時) (レス) id: 93ddfd5243 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:葵かえで | 作成日時:2015年11月16日 18時