ルフィの成り代わり【ワンピース】 (ページ28)

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ガイ「グランドラインは知らないが、あそこは『海賊の墓場』と呼ばれる恐ろしい所だ」と言った。

この世界の海を真っ二つに両断する巨大な大陸を「赤い土の大陸・レッドライン」と呼ぶ。
その中心と言われる町から、「レッドライン」に対して直角に世界を一周する航路こそが、「偉大なる航路・グランドライン」。

史上、これらの海を制したのは海賊王、ゴールド・ロジャーただ一人。
最も危険な航路だと言われているその航路のどこかに、海賊王が残した「ワンピース」がある、と言われている。

ガイ「ワンピースなんぞ噂が噂を呼んで何が真実かわからないただの伝説だ」

【そうかなぁ、見つかるだろう。おれ、運いいんだ】

楽しそうに笑うのを見て、ガイモンは心の奥に秘めていた話をし始めた。

ガイ「おれがなぜこの島を離れられないかと言うと・・・未練だ」

ガイモンは20年前のある日、この島に財宝が眠るという地図を見て、財宝捜しの海賊としてこの島に上陸したのだった。
だか、見つかったのは、空になった宝箱1個だけ。仲間は諦めて帰ろうとする中、ガイモンには気になる場所があった。
小高い崖の上・・・、気になって、よじ登った時に見たのは、複数の宝箱だった。

しかし、喜びも束の間、崖から落下した勢いで空の宝箱にはまって抜け出せなくなってしまい、気がつけば仲間も船もすでに出航した後だった。
しかも、箱に詰まったままでは、崖の上にも登れない。
だがどうしても、崖の上の宝箱が諦めきれず、20年間箱に入ったまま、近くて遠い財宝を守り続けて来たのだと言う。

20年目にして、ようやく信用できると思える人間と出会い、ガイモンは宝箱を取に行くよう彼女に頼んだ。
ゴム人間の彼女にとっては、崖登りは一瞬の事だった。