ルフィの成り代わり【ワンピース】 (ページ21)

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”麦わら”からの開戦宣言に、真っ先に飛び出してきたのはバギー一味参謀長「曲芸のカバジ」だった。

「旗揚げ以来、最大の屈辱ですね」

相手が剣使いとみると、ゾロが割って入ったが、ゾロの腹の傷口からはまだ血が滲み出てきていた為、彼女は止めた。

【ゾロ、やっぱり休んでろよ、おれがやるから】

だがその言葉は、ゾロには届かなかった。

曲芸師のカバジは剣だけでなく、口から火を噴くなどの曲芸技もある。
至近距離での火炎攻撃や、煙幕で視界を遮る曲芸攻撃の度に、カバジはその鋭くとがった靴先で、ゾロの腹の傷口をえぐるように蹴りこんできた。

ナミは見ていられず、彼女が黙って見ている事を責めたが、彼女は動こうとはしなかった。

起き上がったゾロは

ゾ「うっとおしい野郎だぜ！！おれの傷をつつくのがそんなに楽しいか！！」と言って、自分の刀で、自分の腹の傷を斬ってみせた

「フゥーーー」と息をついたゾロは言った。

ゾ「おれの剣が目指すのは世界一…ハンディはこれぐらいで満足か？おれとお前の格の違いを教えてやるよ」

と言うと3刀流の構えを見せると「おれはこの先、剣士と名乗る野郎には、たった一度でも敗ける訳にはいかねェんだ！！これくらいの傷でてめェごときに敗けたとあっちゃ、おれのこの先が思いやられるよ・・・！！」とニヤッとした。

ゾロのその覚悟を、彼女とバギーは黙って聞いていた。

ナミは、ここでルナに声をかけた。

ナ「私は今のうちに、吹き飛んだ酒場から海賊達の宝を頂いて逃げる！あんた達がこの戦いに勝とうが負けようが私には関係ないからね！ただし、バギーの持つグランドラインの海図をうまく奪えたら、その時は改めて手を組みましょう！」と言って姿を消した。

彼女がボッソと「上手くやれよ。村を救う為にしてんだろう」とナミに言った。