ルフィの成り代わり【ワンピース】 (ページ19)

今日:13 hit、昨日:21 hit、合計:106,997 hit

19 ページ19

プードルさんの自宅も、美しく並んだ家々も、長い月日をかけて人々が作り、守ってきたものも町の歴史も、全てが一瞬で瓦礫の山と化した。
40年前に経験した地獄の再来に、プードルさんは断腸の思いだった。

「胸をえぐられる様じゃ・・・！！こんな事が二度も許されてたまるか！！！突然現れた馬の骨に、わしらの40年を消し飛ばす権利はないっ！！！」

そう叫んでバギーの元へ乗り込もうとするプードルさんを、ナミは必死で引き留めた。

ナ「何ができるのよ！無謀すぎるっ！！」

その言葉に振り返ったプードルさんの目には涙があふれていた。

「無謀は承知！！！！！」

その目に浮かぶ涙の覚悟を、ゾロは見逃さなかった。

ナ「町長さん泣いてた」とつぶやいた

【そうか？おれは見てねぇからな】

彼女はニッと笑った。

【大丈夫！おれはあのおっさんを死なせねぇよ！！おれ達が目指すのはグランドライン。これからその海図をもう一度奪いに行く！手を組もうぜ、お互いによ】

ナ「ええ、いいわよ」

そう言って、彼女の手を叩いた。

ゾ「おれの名の方が重症だ」と笑った。

【行こうか！】

ゾ「ああいこう」

プードルは一人、バキー一味のアジトに乗り込んだ。

「道化のバキー！！！出てこーーい！！！我が町を！！！わしの宝を守るのじゃ！！！貴様なんぞに、わしの町への想いをわかってもらおうなどハナから思っておらんわ！！！！！さっさとここに下りて来いっ！！！」