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町民達の避難所にペットフードをくわえたシュシュが帰ってきたが、シュシュの様子を見に行った町長が一緒に戻ってこない事に、町民達は不安を覚えた。なにせ町長は、この町に対する思い入れが強すぎる人だから。
ナ「どなってごめん!」
【別にいいさ、お前は大切な人を海賊に殺されたんだ、いろいろとあったんだろう!大体予想はつくがあえて聞かねぇよ】
それまで黙ってたプードルが、突然叫び出した。
「わしはもう我慢できーん!!!シュシュやお嬢さんがここまで戦っておるというのに!!町長のわしが、なぜ指をくわえて我が町が潰されるのを見ておらねばならんのじゃ!!!男には!!退いてはならん戦いがある!!!そうじゃろ、お嬢さんっ!!!」
【おれは何も言わねぇよ】
シュシュが店に深い思い入れがあったように、プードルさんはこの町に並々ならぬ思い入れがあった。
この島は40年前にも海賊に襲われて、荒地と化した事があった。
残された人達は、落ちこむ間もなく、荒地から新しい自分達の町をつくろうと決意して立ち上がった。
はじめはちっぽけな民家の集合だったが、少しずつ少しずつ人や町を増やしていき、今や立派な港町に成長した。
ここは今の年寄りたちが苦労に苦労を重ねて作った、自分達の大切な町で、町長の宝であった。
シュシュが自分の店を守りたかったように、プードルさんは、自分の町を守りたかった。
「己の町を守れずに何が町長か!!!わしは戦う!!!!!」
そう決意したプードルをあざ笑うのかように、バキーが町に特製バキー玉をぶち込み、プードルの目の前で町の半分が一瞬にして崩壊した。
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作者名:WinWin x他1人 | 作成日時:2021年3月9日 10時