ルフィの成り代わり【ワンピース】 (ページ11)

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ヘルメッポが去った後、彼女は塀を越えてゾロの前に歩み出た。

【おれは今一緒に海賊になる仲間を探してるんだ。なぁ、海賊狩りのゾロ】

ゾ「海賊だと？自分から悪党になり下がろうってのかご苦労なこって」

【まぁそうだろうな、お前は海賊狩りのゾロだもんな。でもこれはおれの意志だ！！もう誘うつもりはねェよ。悪い奴だと評判だが、おれは良い奴だと思ってるぞ】

彼女はニッとした。

ゾ「どっちなんだよ！お前に逃がしてもらなくてもおれは自力で生きのびる！！一ヶ月ここに生きて突っ立ってりゃ助けてやると、あのバカ息子が約束してくれた。なにがなんでも生き延びて、おれはおれのやりたい事を成し遂げる！！！」と言いきった。

立ち去ろうと彼女に、ゾロは彼女に不意打ちでキスした。

ゾ「あのガキに伝えてくれねェか、『うまかった、ごちそうさまでした』ってよ」と頼んだ。

それを聞いた彼女は微笑んだ。

ゾロが海軍に捉えられたのは、ヘルメッポが放し飼いにしていた狂暴な狼が女の子に襲い掛かった時、狼を切り捨てて少女を守った為であったのだ。

「悪いのはモーガン親子よ!」と女の子は憤った。

そのヘルメッポは、いつものように町の人々をひれ伏せさせて、海兵を従えて我が物顔で町を練り歩くと、3日後にゾロを公開処刑にする事をふれこんでいた。ゾロのように処刑されたくなければ、自分に逆らうな、と高笑いをしながら。

それを聞いた彼女は飛び出して行って、ヘルメッポを掴まえて、ゾロとの”一か月の約束”について問いただしたが、

ヘル「そんな約束はギャグだ、本気にする奴がバカだ」とあざ笑った。

ゾロは騙されているとも知らずに、この男との約束を信じ、クソ真面目に1か月絶食に耐えて生きようとしていたのである。
彼女は怒りに任せて、ヘルメッポを殴りつけた。

【決めたぞコピー！！おれはゾロを仲間にする！！】