少しの違和感 ページ5
.
どうもこんにちは。宇佐美Aです。
昨日に引き続き、今日も龍神NIPPONと呼ばれる彼らのお手伝いに来てます。
祐希の誘いを受けてこうして特別に来てるけども、私みたいな奴がここに来ていいものか…
もっとほかに適任する人がいるだろう、と考えながらせかせかとドリンクを作る。
『よいしょ…これで全部作ったよね。』
全員分のドリンクを作るとなるとそこそこ量が多い。それに1人1本じゃ到底足りないし、こまめに水分補給するから頻繁に作りに行かなきゃいけない。
量多くて重いだろうから、運ぶときは遠慮なく呼んでっていろんな人に声をかけてもらってるけど、彼らの貴重な練習を中断してまで声をかけるのはさすがに気が引ける。
それに私が何往復かすればいいだけの話だし。
今日も山内さんに、手伝うよって言われたけど丁重にお断りした。そしたらシュンとした顔をしててちょっと胸が苦しかったけど。
.
『これで最後かな……あ〜〜腰きてる。』
普段仕事でも重いものを持ったり体力を使うため、体を使うことは慣れているけど肩とか腰とかが痛くなる。
体を伸ばしてひと息ついてからボトルキャリーを持とうとすると、不意に横から手が伸びてきて、ひょいと持っていかれてしまった。
『えっ？�盒兇�ん？』
藍「俺持ちますよ。」
『あれ練習は…』
藍「ローテーションでちょうど交代の番になって、Aさんこれ運んでるの見えたから後追っかけてきました。」
軽々しく持ち上げ、行きましょ！と言う彼を慌てて追いかける。
後ろから来てたの全然気付かなかったや…
『ただでさえ練習で疲れてるのに、大丈夫だよ。私もらうよ。』
藍「ここまできてそれはもうだめっすよ。筋トレに比べたら楽だし、こんな重いの何回も持たせらんないです。」
『だめってことはなくない…？でもありがとう、じゃあ今日だけ甘えさせてもらおうかな。』
腰も痛かったし、本音を言うとすごい助かる。
�盒兇�んは目を細めてにっこりと笑った。
ああ、イケメンは微笑むだけで絵になるなあ。
藍「そういえばAさん、次はいつここに来るんですか？」
『次はまだ分からないんだよね。もしかしたらしばらく来れないかも。』
藍「えっ、なん……」
言葉に詰まり、ちょっと間を置いてから、そっかぁと残念そうに口にする彼を見て、私は少し違和感を感じた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 771人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
絢瀬(プロフ) - ネオンライトさん» 藍くんに言って欲しいことをつらつら書いてたら11話目ができあがりました(笑)今後の彼の言動にぜひ注目して下さい(◜ᴗ◝ ) (10月26日 23時) (
レス) id: 59099b14e1 (このIDを非表示/違反報告)
ネオンライト - 現時点での最終話、まるで漫画の主人公みたいな名台詞に思わずおぉっすげっ！？となりました。 (10月25日 20時) (レス) @page11 id: 1121998891 (このIDを非表示/違反報告)
絢瀬(プロフ) - re06さん» うわわ嬉しいです…初小説なのでいろいろと試行錯誤しながら面白いもの書けるように頑張ります( ᵒ̴̶̷̤-ᵒ̴̶̷̤ ) (10月14日 12時) (レス) @page6 id: 59099b14e1 (このIDを非表示/違反報告)
re06(プロフ) - 設定もお話も好きすぎて即ファンになりました。応援してます！ (10月14日 1時) (レス) id: 05d3a887b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：絢瀬 | 作成日時：2023年10月11日 21時
