いつも通りの王子様 ページ1
『越前君、起きて』
英語の授業中、隣の席の生意気ボウヤはいつも寝ている
「んあ...おはよ、ってまだ授業終わってないじゃん」
『あのね、授業時間は睡眠時間じゃないの』
「Aだっていつもは寝てるくせに」
『私は数学の時間だけ。あんなの習わなくても分かるもの』
「じゃあ俺も寝ていいでしょ。英語なんか習わなくったって、」
「こらあー!!お前らまじめに授業を受けんかぁ!!!」
『「 げ 」』
顔を突き合わせていつもどおりに口喧嘩していたらいつのまにか先生がいて、いつもどおりに怒られた
またかよ、と囃す声やまたか、と冷たい視線が飛び交う
それでも隣の生意気は素知らぬ顔でまた顔を伏せて眠り始めた
「お前らまたか!だいたいなぁAは学級委員長だろう。もっとまじめに出来んのか!」
クスクスと聞こえてくる耳障りな嘲笑をよそに、はぁ、すいません。と形だけでも謝っておく
すると何処からかともなく舌打ちが聞こえてきた
どうやら隠すつもりなどないようだ
「まあ、Aは罰として放課後にクラス全員分のプリントを集めて職員室へ持ってくるように!いいな」
『いいですけど...クラス全員分って私一人じゃ持てないですよ』
「ああ、確かにな。じゃあもう一人くらい力のある男子に、」
「俺がいくっス」
声は意外なところからあがった
『手伝ってくれるのはありがたいんだけど...部活はいいの?』
「ん、桃先輩に言っとけば多分ダイジョーブ」
「じゃあ越前で決まりだな!」
周りの何人かは驚きの声をあげて、何人かは嫉妬の声を漏らす
王子様は今日も人気のようだ
何故だか少し誇らしい
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Le-ca(プロフ) - 、さん» 遅れて申し訳ありません、失念していました。外しておきます。 (2019年11月10日 21時) (レス) id: 0ae78945e9 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 作品作る時にはオリジナルフラグをちゃんと確認して外して下さい (2019年11月10日 18時) (レス) id: 87d0a19326 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Le-ca | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kaduki714/http://
作成日時:2019年11月10日 18時