Good by.【仁王雅治】 ページ5
貴「ばーか」
仁「なんじゃ朝から」
貴「特に何も無い」
ねぇ、貴方は知らないんでしょ？
私がずっと貴方に恋焦がれてるなんて。
ずっと貴方のそばにいたいから、ずっと我慢してるの。
仁「………不機嫌なんか？」
貴「全然？」
仁「ならえぇ」
中途半端に勘がいいよね。
そういうとこ大好き。
でも、ホントは気付かれてるんじゃないかって、すっごくびくびくしてる。
今日もサボりなんでしょ？
貴「授業、出ないでいいの？」
仁「お前さんこそどうなんじゃ？“優等生様”」
貴「こっちは貴方と違って普段の貯金があるのよ」
今日も授業でないんでしょ？
ちょっとだけでもいいからさ、ほんの少しの時間だけでいいからさ、
貴「今日は二人でいよう」
仁「．．．．急にどしたんじゃ。熱でも有るんか？」
貴「ヒドイね。そういう日もあるってだけ」
そか、と呟く貴方。
私だけの貴方でいてくれる時間があってもいいじゃない。
どうせ叶わない夢なんだから、溺れて、沈んで、眠ってる間ぐらいは、好きにさせてよ。
貴「ねぇ、仁王」
貴「もし私が、貴方が好きって言ったらどうする？」
分かってる。
貴方は私の気持ちに応えてくれないってことも、
貴方は私の気持ちに応えるわけにはいかないってことも、
貴方と私の気持ちにはズレがあるってことも。
全部、全部全部全部、分かってる。
分かってるよ。
分かってるから、だから、私を突き放してよ。
お願い、お願い、私を。
仁「何もせん」
__________________それにお前さんは、ブンちゃんの彼女じゃろ。
うん、そうだね。
ちゃんと言えてるんだろうか。
笑えてるんだろうか。
ヤダ、泣きそうになる。
なによ、結局分かってたんじゃない。
ズルいよ、酷いよ、そんなのってないよ。
中途半端な優しさが一番辛いんだよ。
一番悲しいんだよ。
ガチャッ
丸「おーいAー！」
仁「ほれ、彼氏様が呼んどるぜよ」
貴「ええ、そうねそろそろ行くわ」
__________________貴方も、たまには授業に出なさいよ。
何度言っても、一度たりとも来てくれたことなんてなくて。
学級委員長の私が怒られて。
それでも、毎日毎日貴方の元へ行くのが、たのしみだった。
貴方と過ごすこの時間が、大好きだった。
さよなら、サボり魔さん。
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Le-ca(プロフ) - あぷりこっと☆さん» それ分かりますよ！結ばれない切なさって良いですよね。まぁ甘い系苦手なので逃げ口ですけどね(-.-) (2019年10月15日 18時) (
レス) id: 0ae78945e9 (このIDを非表示/違反報告)
あぷりこっと☆(プロフ) - Le-caさん» ななななんと！そうでありましたか…！そんな感じは微塵もしませんでした！私こそ本当に甘いのは苦手で…。というか、話自体、結ばれるより、結ばれない方が好きなんですけど笑 (2019年10月15日 18時) (レス) id: 280df3197c (このIDを非表示/違反報告)
Le-ca(プロフ) - あぷりこっと☆さん» ありがとう！私切ない系は書ける←けど甘い系とか苦手なんだよね。 (2019年10月15日 17時) (レス) id: 0ae78945e9 (このIDを非表示/違反報告)
あぷりこっと☆(プロフ) - 新作読ませていただきました！切ないですね…！こういうの大好きです！ (2019年10月14日 23時) (レス) id: 280df3197c (このIDを非表示/違反報告)
Le-ca(プロフ) - あぷりこっと☆さん» コメントありがとうございます！これからも更新頑張っていこうと思います！ (2019年9月19日 21時) (レス) id: 0ae78945e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Le-ca | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kaduki714/http://
作成日時：2019年9月16日 14時
