続・思えば思わるる？いいや逆だひっくり返せ！

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貴「時間の無駄…かな」









動かないならそれでいい









両足で地面を勢いよく蹴る








頭部ががら空きだ









呪力を右手に込め上から殴る









近づいてもこちらを凝視したまま
呪霊は黙っていた









目が合って少し嫌な気分になる









何か訴えるような目だ







反撃するような様子もない









貴「ごめんね」









拳に走る衝撃









クリーンヒット









数秒で塵となった









けど









貴「祓除完了









でも
あんまり手応えが…」









軽い違和感









頭部を破壊した感覚はあった









東堂さんも首を傾げている









東「様子を見るか





このまま地下へ行くか」









貴「行きます





待っていてもおそらッ…







……は？？！」







東「？！！」









メリ、という音と
圧迫された足









何かに足を掴まれた









地面から大きな手が生えている








いや、生えてるんじゃない！






地下から来たのか！









貴「！！」









そのまま地下に引っ張られ
ひび割れた隙間へ無理やり引き摺り込まれる









割れたコンクリートが腕に擦れて痛い









粉塵で何も見えないまま




なくなった足の圧迫感と
同時に強い風圧と遠心力









投げ飛ばされた？！









貴「やばッ……がッ！！」









咄嗟に腕で頭を守った









全身をコンクリートの壁に打ち付けられる









東「おい！





大丈夫か？！」






数秒で東堂さんが階段から合流した








貴「大丈夫です！」








咄嗟に呪力を全身に巡らせていてよかった









打撲だけで
骨へのダメージなし









ただ









貴「何…これ」

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