続・思えば思わるる？いいや逆だひっくり返せ！

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顔に出したつもりはなかった









雰囲気か







態度に出ていたのか








思い返しても態度に出ていた自覚はない








ぎこちなかった、らしい









釘「…」









野薔薇が睨んでくる












怒ってるわけじゃない









心配してくれたのだろうか









貴「…ちょっと
話してもいい？」









隠す気にもなれなくて
全て話した









自販機でコーヒーを買って
ソファに2人で並んで座った









釘「…成長もなにも


あんた元々強いじゃん」








貴「ある程度土台は築けてるんだけど
そこから上に行けなくて















…野薔薇
黒閃できたんでしょ？」









野薔薇に対する祝福の気持ちと
自分に対する嫌悪が気持ち悪く渦巻いている









釘「あー…うん









今やれって言われたら
出来ないと思うけど」








貴「私はさ







止まったままで
あんまり…強くなれてないなって…」









釘「そんなすぐに強くなれるものじゃないじゃん








私の芻霊呪法も入学した頃から
大元は変わってないわよ」








貴「ソウ…デスね」









釘「虎杖も近接だから比べてない？」








貴「……比べてる」








足は多分私の方が速い









でも素の力も
術式を駆使した力でさえ
虎杖には負ける









釘「勝手に比較して何落ち込んでるのよ」









貴「う…



だって…はぁ」









釘「何にだって負けん気なのは知ってるけど
まずは他より自分を見なさいよ」









自分？








貴「…自分を？」









釘「あんた他人とばっかり向き合ってるじゃん







もっと自分を優先









ごちゃごちゃ考えるとダメ






こういうのは簡単に考えんの









私だって
何か目的を持って今日に臨んだわけじゃないし…









シンプルかつ豪快に行けばいいのよ







今の自分に出来そうなことからね」







貴「…豪快






うん…なるほど


ありがとう」









自分の出来そうなことから、か









釘「Aは笑ってないと不快なの


私の前でオドオドすんなよ」







貴「はいはい」

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