壊れた世界に君とふたり【呪術廻戦】 #2

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貴「…」







東「…Aが苦しんでいる時、俺はいつも別の場所にいる」






違う
そんなことはない








葵くんはいつも、私の心を支えてくれている






貴「それは違うよ
葵くん」

東「違わねェさ






渋谷も、今日のこともそうだ






鎌塚青に対してだけじゃない
俺は己の不甲斐なさに対し怒りを感じる」







その声色から怒りは消えていて、悲しそうに葵くんは地面を見ていた











繋いだ手の握る強さを、弱く感じた










貴「そんなこと、言わないで








葵くんはいつも私のそばにいてくれようとする
守ってくれてるよ」

東「…」










領域が解けた後、私の元へ走ってきた葵くんは汗だくだったのを思い出す







拘束を解き私の元へ来ようと、どれほど抵抗したのか聞かずとも分かるほどだった







貴「心配、…いや…不安にさせてごめん






私、死ぬつもりはなかったけど、死んじゃう覚悟でここに来た」





東「A…」











私が葵くんの立場で、上手くない笑顔で愛してる、なんて別れ際に言われようものなら、私は絶望していただろう






大切な人が、死ぬかもしれない






貴「…」







葵くんが、私の"死"を感じていたら？

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