柱合裁判4 ページ17
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「ええ、まあ。少なくとも私は信じてあげるけれど、炭治郎少年が対立違反を犯したことには変わりないからさ、それに____」
「話が地味にグルグル回っているぞドアホが。人を喰っていないこと、これからも喰わないことをド派手に証明してみろ」
私がすべての言葉を言い終わる前に、宇髄が間入れることなく付け足してきた。それにしても心なしか怒っているような気がするのは気のせいなのだろうか。
…否、これは怒ってる。
何故なら私の高等部を鷲掴んでいるのだ。いや、あの宇髄おま自分の力の強さわかってやってる?めちゃくちゃ痛いから真面目に勘弁してくれ…
そんな私を横目で心配そうに見た蜜璃ちゃんは、
「 …あの、疑問があるんですけど…お館様がこのことを把握してないとは思えないです。勝手に処分しちゃっていいんでしょうか?いらっしゃるまでとりあえず待ったほうが…」
と意見した。お館様の名を出した途端柱の各々が静まり、宇髄の力もほんの少し緩んだので蜜璃ちゃんに感謝しながら抜け出した。ありがとう蜜璃ちゃん…と、お館様。
「妹は俺と一緒に戦えます!鬼殺隊として人を守るために戦えるんですッだから!」
「オイオイ‥何だか面白いことになってるみたいだなァ」
炭治郎少年が悲痛の叫びをあげたところで、不死川が悪役のごとく登場。左手に木箱を持ち、隠の人が非常に困った様子で冷や汗をかいて「困ります不死川様!どうか箱を手放してくださいませ」。
が、然し当の不死川はというと理性も知性もないような血迷った様子で、
「鬼を連れてた馬鹿隊員はそいつかいィ…一体全体どういうつもりだァ?鬼がなんだって?鬼殺隊として鬼を守るために戦えるゥ?そんなことはなァありえねぇんだよ馬鹿がァ」
と、言い終わるとドスっという鈍い音とともに、彼の持っていた木箱に日輪刀が刺さっていた。本来は割と可愛い奴だし良い人…なんだろうけど、鬼には人一倍の増悪を持っているから…今回ばかりは仕方ないね。
すると直後、炭治郎少年から強い憤りの様なものがあふれ出たかと思うと、一瞬のうちに飛び上がって不死川に頭突きを食らわせたのだった。
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餅蛇(プロフ) - 氷翠さん» わわ!!嬉しみの翁此処にありけり…!(?)そう言ってくださる貴方様が私も大好きです結婚しましょう!() (2019年11月24日 13時) (レス) id: f0afa3b22f (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - あぁ・・・好き・・・(語彙力は消え去りました)大好きです! (2019年11月11日 21時) (レス) id: 3797fcfa5c (このIDを非表示/違反報告)
餅蛇(プロフ) - 桜餅さん» 一応小さく概要欄に注意書きをしていましたが、こちらの表記不足だったかもしれません。申し訳ありませんでした。 (2019年10月29日 17時) (レス) id: f0afa3b22f (このIDを非表示/違反報告)
餅蛇(プロフ) - 桜餅さん» ご指摘有難う御座います。私も一度此の作品を投稿する時、冨岡さんは無口だとか口下手だとか、言葉足らずだとかという点は考え、直そうかなと試みたこともありますがこの小説は冨岡さんが少し可笑しく愛らしい様にしたかったので固定にするつもりです。 (2019年10月29日 17時) (レス) id: f0afa3b22f (このIDを非表示/違反報告)
桜餅 - 冨岡さんは、もっと口下手なんやい! (2019年10月27日 19時) (レス) id: df18c2f2ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:餅蛇 | 作成日時:2019年10月20日 19時