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水柱下心が丸見えにつき ページ3

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「結婚しよう。」

「…うん、なんて?」


 私が奴の部屋に入り、何時ものように鮭大根を作ってやって席に座り一服していた時のことだ。冨岡は、唐突にその問題の発言を口にしたのだ。あまりの言葉足らずに胃と頭が痛くなってくる。

しのぶにもついてきてもらうんだったな、なんて後悔するがもう遅い。仕方がないのでキリキリ痛む胃を抑えつつ冨岡を見る。


「ごめん。冨岡、言葉足らずが過ぎるんだけど…もう一回言ってくれないかな」

「ふ、心の臓なんか抑えてどうした。愛らしいな」

「…冨岡違うよ。心臓じゃないよ、私は胃を抑えてんだよ」

「名前で呼んでくれ。」

「だめだ。日本語がまるで通じない」


誰か冨岡語を訳せる人はいないのだろうか。と、げんなりしていると冨岡は何を思ったのか私の頬に手を寄せた。「え?なに、なにごと。」と困惑していると、ゆっくり、然し確実に冨岡の整った顔が近づいてくる。

 そして。気づいた時には、私の唇と冨岡の唇は重なっていた。
本当に一瞬、触れるだけの接吻だった。…だったけれども…!


「ッいやいやいや可笑しいでしょ!」

「?何がだ。」

「何が、じゃないわ冨岡。お前ほんとに何なの!?」

「ふ、照れているのか」

「ばッ…そうやって下心が丸見えだから皆に嫌われるんだよ!」

「俺がするのはAに…(いや)、Aにだけだ。」

「なんで言い直した??」


 私がいまさら何を言っても、言葉が通じない冨岡には無駄そうだ。今日何度目かのため息を吐くと、心なしか満足そうな冨岡の頬を一つつまんだ。


「いひゃいぞA。はなひてくれないかA」

「なんでさっきから名前呼び…?…って気にするだけ無駄か。」

「!これからも名前で呼んでいいのか!」

「なんでそうなるの?!…いや今はもう何も考えたくないや。もうどうぞ冨岡の好きに呼んで」

「!」


 私がそう言うと、ぱぱぱ、と周りに花が咲くように嬉しそうな冨岡が眩しくて目を細める。あれ、冨岡ってこんな感じのやつだったっけ。…まあいいや。



「三食団子、三本くれたら許してあげる。」


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餅蛇(プロフ) - 氷翠さん» わわ!!嬉しみの翁此処にありけり…!(?)そう言ってくださる貴方様が私も大好きです結婚しましょう!() (2019年11月24日 13時) (レス) id: f0afa3b22f (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - あぁ・・・好き・・・(語彙力は消え去りました)大好きです! (2019年11月11日 21時) (レス) id: 3797fcfa5c (このIDを非表示/違反報告)
餅蛇(プロフ) - 桜餅さん» 一応小さく概要欄に注意書きをしていましたが、こちらの表記不足だったかもしれません。申し訳ありませんでした。 (2019年10月29日 17時) (レス) id: f0afa3b22f (このIDを非表示/違反報告)
餅蛇(プロフ) - 桜餅さん» ご指摘有難う御座います。私も一度此の作品を投稿する時、冨岡さんは無口だとか口下手だとか、言葉足らずだとかという点は考え、直そうかなと試みたこともありますがこの小説は冨岡さんが少し可笑しく愛らしい様にしたかったので固定にするつもりです。 (2019年10月29日 17時) (レス) id: f0afa3b22f (このIDを非表示/違反報告)
桜餅 - 冨岡さんは、もっと口下手なんやい! (2019年10月27日 19時) (レス) id: df18c2f2ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:餅蛇 | 作成日時:2019年10月20日 19時

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