LDH princess 6 (ページ35)

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女3人組は目を大きく開けて

登坂先輩を見ている。

クラスのみんなだって

目を大きくしている。

...もちろん私も

「全て、あっちから見てたよ？

メガネちゃんって、こう地味に見えるでしょ？」

『やめて、ください』

「まぁ、やめてって言われたからやめるわ。

あ、このこと隆二に伝えたらどうなるだろうな？

そこの超身長ちゃん？」

女「え」

隆二先輩...？

隆二先輩は、知っている

だって、憧れの先輩だから。

追っかけていったから。

まさか、登坂先輩が仲いいって

知らなかった。

それに、超身長ちゃん？が

隆二先輩の事好きってこと知らなかった。

けど、確かに超身長ちゃんは

隆二先輩のことばかり話してたと思う

「行くぞ」

『え、ちょ』

と手を引っ張られ登坂先輩に連れ出されました。

廊下ですれ違う度

女の先輩の目や後輩の目同じクラスの人の目が

とても怖かった。

登坂先輩と一緒にいるだけでこんな感じなんだ。

なんて思いながら

登坂先輩に連れられていくまま

『初めて屋上に入りました。』

「え？そうなの？」

『はい、』

連れてこられたのは屋上。

屋上から吸う息はとても気持ちよかった。

あまり変わらないのに

こんなにも気持ちいって思うのが初めてだった。

「ねぇ、」

『あの、』

「ん？」

『なんで私なんかを助けたんですか？』

私なんか、登坂先輩と会ったことはあるけど

喋ったこともない。

約束したこともない。目もあってもない。

なのに、なんで私なんかを...

「ん～、ただの正義感かな？」

『え？』

「正義の味方登坂マン！」

と言って仮面ライダーポーズをする登坂先輩

可笑しくって思わず笑ってしまう。

笑っていると登坂先輩は

私の顔を見て頬を赤くする。

『ん？どうしたんですか？』

「い、いや、」

『教えてくださいよ』

「初めて笑ってるところ見たなって

教室の前通っても

前髪で目を隠してるしその挙句の果てには眼鏡をつけてる」

あ、そっか...

この学校になってから

眼鏡を付け始めたんだ。

「なんで、眼鏡つけてるの？」

『理由は、単純です。

この顔を見せると、みんな上辺関係で近づいてくるんです。』

「だからなの？」

『はい。』

と風に涼しんでいると

登坂先輩が目の前に来て

...私の眼鏡を外した。

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