▽ ページ43
.
広臣は数秒停止した
瞬きもせずただ時間が過ぎていく
『あ、あのね』
「...誰の子供？」
低い声が部屋に響く
怖すぎるんだけど
『広臣の子供だよ？』
「ほんと？」
と数秒広臣はまた固まって
「やったああ！！！」
とガッツポーズ
ごめんね広臣
騙しちゃうのが申し訳ない
「次は男の子かな？女の子かな？
ねえ、名前何にする？
広美の美と広樹の樹を取って美樹とかどう？」
『決めるのが早すぎるよ、
美樹なら男の子でも女の子でもいけるね』
「ん〜でも今どきの子だから
男の子に付けると将来おちょくられるかも」
『まあ、名前のことは家帰ってからにしよ？』
騙すのが申し訳なくって
今でも吐き出したいくらいの感じで
ウキウキしながら話す広臣は
ほんと輝いていて
ウルッって涙がでてきちゃう
「でもさあ、
昨日そんなにお腹出てなかったのに
いきなりでるのっておかしいね」
『え？』
痛いとこつついてきたな〜
どう答えよかな、
スタッフ「あ、Aさん
監督さんが呼んでますので隣の部屋に」
ああ、これからはモニターチェックか
泣いてしまいそう
『じゃあ、行ってくるね』
「角にぶつけたりするなよ」
『うん、』
こんな気遣いも
流石お父さんになったなって思う
直人「騙すのが辛くなってきたね」
『直人さああん、』
隣の部屋に入れば
直人さんが監視していて
直人さんを見た瞬間涙がどっとでた
直人「登坂には申し訳ないけど
もうちょっと騙さしてもらうね、」
『ねえ、もうネタばらししません？』
直人「これ、テレビだからね？
もうちょっと美味しいところ欲しいじゃん」
『直人さん、嫌い』
と言えば
やめてえええ、って
まあ嫌いになるわけないんですけど
それからずっと広臣を監視してたら
ガッツポーズしたり
名前検索してたり
どんな子かなあってひとりで話してて
また私の涙は止まらない
直人「じゃあ、そろそろネタばらしに行きますか」
『行きたくない〜』
直人「じゃあ、子供作りな」
『それは嫌
広美と広樹で十分』
��ドッキリ大成功��の札を持って
隣の部屋に行く
「まだかな〜」
広臣の声が外まで丸聞こえ
直人「行くよ？」
『は、はい』
私が返事したあとバッとドアを開けて
直人「ドッキリ？」
「『大成功！！』」
「へ？」
広臣は嘘だろって顔してる
もう神様
こんなオファー受けるのやめとけばよかったですよね
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1111人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ﾀｶﾉﾘ ﾀﾞｯｸﾞ(プロフ) - 臣ちゃんさん» まじですか！？ありがとうございます！！本当嬉しいです！！めっちゃ嬉しいです！ (2017年6月10日 21時) (
レス) id: 58b6059611 (このIDを非表示/違反報告)
臣ちゃん - この作品とっても面白いです。私が今まで読んできたなかで一番この作品がすきです。 (2017年6月9日 1時) (レス) id: 86fad60688 (このIDを非表示/違反報告)
ﾀｶﾉﾘ ﾀﾞｯｸﾞ(プロフ) - エイター∞さん» ありがとうございます！間違ってました。すいません。 (2017年4月10日 8時) (レス) id: 58b6059611 (このIDを非表示/違反報告)
エイター∞(プロフ) - 85ページのお見上げ買っていかないとねは、お土産買っていかないとねではないでしょうか？ (2017年4月10日 1時) (レス) id: e9fbc2230b (このIDを非表示/違反報告)
ﾀｶﾉﾘ ﾀﾞｯｸﾞ(プロフ) - まめ。さん» OKですよ！ (2017年4月8日 16時) (レス) id: 58b6059611 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ﾀｶﾉﾘ ﾀﾞｯｸﾞ
| 作成日時：2017年3月30日 3時
