真面目 vs ヤンキー (ページ43)

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真面目 vs ヤンキーページ43

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一つ息を吐いて、涼真亜嵐広臣先輩そして、

剛典くんの目を見て、

ゆっくりと口を開く

『...来月の第三週目の金曜日の日、なんの日かわかりますか？』

涼真「...体育祭の日」

『うん。

もう近々その日が近づいていますね。』

亜嵐「...うそだろ。」

亜嵐は、察するのが早いね。

剛典くんも、半年とは聞いてたけど

もうあと１ヶ月しかない。

『...みんなの事がだいすきでした。

最高の友達で親友で、』

剛典くんの方を向いて、

『...好きな人でした。』

剛典「...っ」

『広臣先輩といろいろ出かけたこともありましたね。

水族館デート、楽しかったですね。

パフェも美味しかったです。また行きましょう。』

広臣「...行くなよ。」

広臣先輩...その言葉言っちゃダメです。

『亜嵐、離れても幼馴染でいてくれますか？

私のそばで、微笑んでくれますか？』

亜嵐「...当たり前だよ。

幼馴染はお前しか通用しねえよ。」

だいすきだよ、亜嵐

『涼真、友達期間は少ないけど

もう私の大事な親友だよ。

...笑顔が素敵な涼真でいてね。』

涼真「おう。泣笑

俺も、大事な親友だぞ、」

その笑顔に何度救われたのだろう。

そして、最後

『剛典くん、沢山デートしたね、

すっごく、すっごく濃い時間を過ごしました

プールの日、私は自分の気持ちに気づいたんです。

剛典くんのことが好きだって、

だから、そばに居たかったっ...
手を繋いでずっとっ...』

剛典「...」

『だけどっ、私は大阪に引っ越します。

一生かは、わからないけど、
会えないんです。

ですから、会いたい。と思った時は
これを読んでください。

今読んだらダメですよ。』

剛典「...本当に行くのか？」

『はい。大学生になったら戻ってくるかも知れません。』

剛典「...好きだ。」

『...』

今気持ちに答えてしまうと、

泣いちゃうから、ギュッてしたくなるから、

だから私は...

『...ごめんなさい』

と頭を下げるの。

そして剛典くんたちに背中を向けて病室をでる。

剛典くんが私を呼ぶ声が聞こえたけど何も言わない。

とめどなく溢れる涙。

？「あらら、そんな目を真っ赤にして、

そんなに剛典から離れたくなかった？
もう、私は剛典の奥さんって決まってるのに、ふふっ」

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